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日本ピアノ教育連盟の報告(2006.1.10) [日本ピアノ教育連盟]

「会員の方への報告」

 私はこの会の会長という立場にあってこういう報告をするのが適当かどうかわかりません。必要なことは会報 [KLAVIERPOST] で報告されて会員の方々には配布されていますけれども、硬い文章や数字はほとんど読まれない方も多いので、こうして必要なことを順次お知らせするのは、私の義務の一つと思いますので、時折気がつくことを、この欄で少しづつ書いていきます。疑問に思われたことはトラックバックに書き込んでくだされば、必要なら事務方にも報告して善処したい考えです。

 あらためて申し上げるまでもないことですが、この会はピアノの正しい教育をはかり、会員同士がピアノ音楽やピアノ教育に必要な情報や研究を相互に交換しあってお互いの向上を目指すものです。そのために、地道で息の長い活動を目指すべきであろうと私は考えます。会員の数も多ければ多いほどいい、というものでもありませんが、適正規模の会員数は維持しないと必要な研究活動もその効果が上がりません。

 この会の主な活動の内容は年1回の全国研究大会、若いピアノを目指す方のためのオーディション、安川加寿子記念コンクール、などのほか、各支部独自の講演会や公開レッスンも活発に行われています。現在ピアノの教師として活動をされている方々、もしくは将来ピアノ教師をめざす方々ならどなたでも入会できます。

 この会は財団法人であり、これを運営する役員の方々は全員ボランティアで参加されています。
これは、会のあり方としては理想的なのですが、これも時代が変わり、若い方々にも積極的にいろいろお知恵もいただき、新しいアイディアをとり入れていくためにはいつまでも全く無報酬というわけにはいきません。

 研究大会の構想を練り、実行委員会を立ち上げて準備をする、オーディションの課題曲を決める、などどれをとっても大変な労力を必要とするものばかりですが、これまで20年以上も全部無報酬で続いてきた、ということは実に驚くべきことです。これは熱心にご協力をして下さる先生方にはただただ頭が下がるばかりなのですが、この会の永続性を考えるといつまでも熱心な方々の善意だけに頼るのはほぼ限界に来ている、という認識も持っています。さいわい、ここのところ会の財政事情も、ご賛同して頂く方々の善意のご寄付などの浄財も加わって好転しつつあります。ほんのわずかずつですが実際に時間と労力をさいて運営に携わっている方々にもこのさい多少のお報いをした方がいい、という理事会の意志もあり、数年前から役員報酬ゼロからの脱却をを目指しています。

 私は音楽家であり、財政のことは全くうとかったのですが、素人ながらこの仕事に就いてから会を支える根本である財政に目を向けてきました。連盟の活動は会員の会費でまかなわれているのですから,透明にしておく必要がある、と思います。先日東京事務局の税務調査が行われましたが、ほとんど問題になるところはない、という結果でありました。これは連盟の財政の透明性を裏付けるひとつの重要な根拠になると思います。
 これから逐次思いつくごとに報告をしてまいります。


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松本倫子

小林先生すごいですね!
音楽教室が始まりましたので事務員にブログをコピーしてもらいました。
昼食後のひととき、今すべての記事にざっと目を通し最初の感動をお伝えしようと仕事場のパソコンに向かいました。
小林先生の音楽・プライベート・鉄道・その他大変興味深いお話ばかりです。
率直なお考えが反映していて、読み物として楽しみました。
これからも期待致します。
皆様の知るところとなり、全国に行き渡りますと、お返事を書くことで大忙しになりますね。
取り急ぎ本日はレッスンが始まりますのでここまでに致しますが、英語早期教育について賛同しましたので、私も送ってみようかしら!と教室の事務員が言っております。
by 松本倫子 (2006-01-12 13:33) 

klaviermusik-koba

ありがとうございます。なるべくお返事は書くつもりですがお手上げの状態になったらそのときはゴメンナサーイしかないです。
教育連盟のホームページでいいかなと思ったのですが、これは私個人の意見を言う場としてあってもいいかな、と思ったのです。
by klaviermusik-koba (2006-01-12 19:48) 

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