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メディア・リテラシー教育 [やつあたり]

・・・・といわれて何のことかおわかりの方は日本人のうち何パーセントくらいのものなのだろうか。私も英語には弱いので、辞書を引いてみた。 literacy: 読み書きの能力のあること,転じて教育(教養)のあること、とある。リテラシーとは教育(教養)のあること、だとすると、その後の日本語である教育、という言葉とは意味がダブることになる。なんのこっちゃ、とますます分からなくなった。

 これ、朝刊にある学者の書いた新聞記事のタイトルである。記事を読んでいったら内容から分かるようになるか、と思って読んでいったが結局よく分からなかった。たぶんこれはわたしがilliteracy (literacyの反語、つまり教養のないこと)な人間だから仕方がないのかも知れないが、業界紙ならともかく、新聞ではこのような耳慣れない言葉は使って欲しくない。すくなくともきちんと解説くらいはすべきだろう。

 もっとも、このような例はふだんたくさんあって、わざわざ聞くのも面倒だからわからないままにしておくことが多いが,あるとき分かってみると、なんで日本語で普通に言えるのに英語化しなければいけないの、と腹の立つことは多い。しかしこの傾向は日本ばかりでなく、世界共通のようで、ドイツ語でも最近、なんのこっちゃ、という言葉がふえた。それはよく考えると、英語とドイツ語とが合成された言葉であることが多い。ドイツ語の場合はたくさんの言葉を一つの綴りにまとめてしまうことが多いからますますもってわかりにくくなる。

 フランスのある大臣が英語で演説をした、といって顰蹙を買ったことがあったが、日本人もそのくらいの気概は持つべきだ、というのも、もしかしたら馬鹿げた結論であるかも知れない。そもそもヨーロッパの言語は、たいていもとをたどれば、結局ラテン語かギリシャ語にたどりつくことが多いのだから、ある時期、言語も、勢いのある文化圏に影響されて変化するのも歴史の流れからみればそれもやむを得ない、というのが今日の結論だが、腹の虫はおさまったわけではない。


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Akira

最近ドイツでもIT分野などで言葉の英語化が進んでいるようです。Daunloaden(ダウンロードするの意)などがその典型で、これではまるで最近の日本でもある英語そのままに日本語の動詞の語尾を付けるのとまるで同じです。
その点フランスは自国の言葉に対して誇り高いのか、あまり聞きません。(情報がないからかも知れませんが)
ドイツからフランス領に入国しFMラジオを付けフランスのラジオ局にすると聞こえてくるのはフランス語の音楽ばかり...。ドイツでは日本で聞いていたのと同様、様々な国の音楽(と言ってもアメリカやイギリスの音楽が多いですが)が聞こえてくるのに対して対照的でとても新鮮に感じました。あとで聞いたところでは、政府の方針でそうしているのだとか。同じヨーロッパでも自国の文化に誇りを持つということの大切さを教わった気がします。
by Akira (2008-02-17 22:35) 

klaviermusik

ここが難しいところで、modernisiertなどはすでにドイツ語化しているといっていいでしょうが、Infrastrukturgesellschaftもそうなりつつあるでしょう。そういえばメルクリンのカタログも昔StromabnehmerといっていたのがいつのまにかPantographになっていてStromabnehmerはもう何か古くさい感じさえしますから、慣れというのは変なものです。
by klaviermusik (2008-02-18 09:33) 

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