SSブログ

無題 [BEMO]

IMG_0006.jpg
 地味なモデルであるが、B2200というオープンデッキのRhätische Bahnの2等客車。Rhätische Bahnをはじめ、スイスの多くの私鉄は20世紀のかなり後までこのようなオープンデッキ客車は廃車にもされず、しぶとく生き残っていた。私は 13ミリのナローといえばBEMOしか知らないのだが、蛇の道は蛇でこの業界も数知れぬメーカーがあるようである。これもその一つでSTL-modelというスイスのメーカー。昨今鉄道模型メーカーはどこも大変なのであろうが、それにもかかわらずこういう地味なモデルを出し続けているヨーロッパの模型界は本当に懐が深い、という感じがする。

 このメーカーの特徴は、重量感があることで、BEMOのように附随車は極力軽く作る、というスタンスがないので、走行に安定感があるかわり、長大編成はムリだし、我が家のような急勾配の路線には向かない。まあそれでも、これはそれほどの大編成を前提としていないのであれば、この重量感のあるモデルもそれなりの存在意義もあろうというものだ。私はとても気に入っている客車の一つ。
nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 4

Akira

STL-modelというのですか?知りませんでした。BEMOも好きですが、これもいいですね。もしまだ存在するメーカーならば来年のメッセでは是非訪ねてみたいです。
模型業界も荒波に揉まれていますが、細く長く作り続けるメーカーには是非存続してもらいたいものです。
by Akira (2008-10-21 16:06) 

klaviermusik-koba

私も知らなかったのですが、知らないメーカーのものもなかなか侮りがたいクオリティがありますから、知名度の高いメーカーも安閑とはしていられないのでしょう。こうして品質が高まるのはユーザーには有り難いことです。
by klaviermusik-koba (2008-10-21 19:47) 

seidoh

こんばんは、ご無沙汰しております。
昨今は団塊世代の大量リタイアを狙ってか、模型も含めた鉄道趣味が急速にメジャーになりつつあり、理解者が増えること自体は歓迎すべき点も多いとは思うものの、私個人の本音は「分かる人には分かる」のが趣味の醍醐味と頑固に信じている次第です。
そういう観点から、ご紹介のSTL-modelのように、大手では難しい地味な車種を高品質で作るメーカーには、今後も是非健闘してほしいと思います。
(新興でしたが、Rail-Topの破綻は非常に残念です。)
by seidoh (2008-10-21 22:16) 

klaviermusik-koba

seidohさん
 理由は何であれ、模型鉄道の好きな人が増えるのはご同慶の至りです。確かにこの世界はわかる人には分かる、というオタク的な部分が多いですから、模型を作る会社も焦点の当て方にとまどい、試行錯誤の連続ではないかと思われます。

 でもこういう小メーカーの影響力はメルクリンのようなメジャーなメーカーにも確実に良い影響をもたらしていると思います。たとえば232型(リュドミラ)のように、物好きの喜ぶマイナーな機関車と思われていて、BRAWAのようなすきま産業的なメーカーからしかでていなかったのが、ROCOもそれに続き、とうとうメルクリンも無視できなくなった、というようないきさつからも察せられます。
by klaviermusik-koba (2008-10-22 09:40) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

フーガの技法(11)秋の南相木村 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。