SSブログ

南ドイツの保養地Berchtesgaden [ピアノ音楽&メルクリン]

IMG_0418.jpg
 TRIXで作られ、メルクリンでも販売されている客車はとくに出来のいいものが多い。なかでもこういうEp.2あたりのものはとくに素晴らしいのではないか。さしあたり必要がなくてもつい感激して買ってしまうのでこのたぐいの客車がうちにはまったく無秩序にかなりの数が集まってしまった。MünchenーBerchtesgadenという列車は当時、日本に比べれば距離的にも東京ー熱海間、といったところか。有名な保養地であり、さらにそれを有名にしたのが、戦時中ヒットラーの別荘地としてであろう。

 私も昔一度Berchtesgadenをたずねたことがある。ただし、観光客としてではなく、コンサートを依頼されて、であった。ドイツはどこの温泉地でもKurorchesterという、小編成の楽団があって、温泉客に音楽を提供する。もとより、温泉地であるから堅苦しい音楽ではなく、気軽に聞けるものを演奏するのが本来の目的である。それが、どういうわけか、ショパンのコンチェルトをやるということになって私はそのゲストとして呼ばれたのだが、オーケストラはそんな大編成なものは滅多にやらないから、ザルツブルグあたりからエキストラで補強してとりあずは寄せ集めの管弦楽になった。コンサート自体はそう上出来、といえるほどの代物ではなかったが、私はドイツの温泉を満喫して帰った。ただこの時、列車で行ったのか、自分で車を運転していったのかの記憶が定かでない。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

Akira

この記事を拝読して私が留学中Karsruheに住んでいた頃のことを思い出しました。Karsruheから南に数十キロ走ると温泉保養地で有名なBaden Badenがあります。ここもご他聞に漏れずKurorchesterがあって、夏の休日には屋外音楽堂で小編成の楽団によるコンサートが行われていました。
お世辞にも上手とは思えない馴染みのある軽めのクラシックを演奏していましたが、湯治客であろうご老人達の楽しげなギャラリーを見て、この国は音楽を心から楽しむ術を心得ていると妙に感心したのを憶えています。
演奏の上手下手より如何に音楽を楽しむことが出来るか。ということをこの場所で学んだ気がしました。
by Akira (2009-09-29 20:59) 

klaviermusik-koba

その通りだと思います。どんなレベルの音楽であれ、ドイツ人ほど音楽を楽しむすべを知っている国民は少ないと思います。

日本人も音楽は好きですが、ただ第一級のものでないとダメ、という感じがまずあるので、演奏をするほうも身構えてしまうのだと思います。

Baden-Badenからバスで少し奥に入ったところにBaden-Weilerというこじんまりした温泉地があって、この地をロシアの小説家チェホフが愛して住んでいた、ということで、ある人に頼まれて、通訳をかねて行ったことがありますが、あまり知られていないけれどなかなかいいところです。
by klaviermusik-koba (2009-09-30 12:00) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

鉄道雑感3つのSilberlinge ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。