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よかった・・・ [スポーツ]

 近来にない朗報である。東京オリンピック落選。あたりまえだ。国民はもともとオリンピックに冷めた目で見ていたが、お上主導型のこの騒ぎ、もともと民意が読めていなかったからだ、の一言に尽きる。国民の健康向上を目指すのにスポーツを奨励する、そのためにある程度の国家予算を組む。ここまでは健全である。しかし昨今のオリンピックは明らかに商業主義的で「メダルをとることに意義がある」。クーベルタン男爵の唱えた「参加することに意義がある」と思っている人はもうほとんどいない。「参加することに意義がある」のは私も賛成で勝ち負けを超えて世界が一つになる、ことが悪かろう筈がない。

 そもそも落選したからといっても、ここまで誘致運動をするためにどれほどの無駄金を使ったか、それは全部税金から出ているので、これ以上税金を使われるのはまっぴらだ、と思っていた。もう日本ではこれまで4回もオリンピックをやっているのだからもう沢山、と大半の人は思っているのが、為政者には全然分かっていないらしい。それでなくても国家予算は大赤字なのだ。オリンピックをやるための資金は、スポーツが好きな人、オリンピックが好きな人が自分の組織力で、自分の金で、自前でやるのに私は何ら異議を唱えるものではない。我々の税金でやられるから腹が立つのだ。国家主導型が露骨に表面化したその最たるものが北京オリオンピックではなかったか。そんなことに為政者は気づいていないのであろう(充分知っていて悪用しようとしたか?)。石原知事がジュネーブで英語で演説するのもいいが、それに要する費用は自費で行くべきなのだ。自分で旅費を払っていく、となれば、この事業のリスキーな部分も少しは見えたであろう。

 ショパン生誕200周年の記念すべきイベントをやる日本ショパン協会の予算が2週間でたったの500万円。もちろんこの金も自分で切符を売って自前で調達するのだ。どこからか予算が付く、とははなから期待していない。一方。ポーランドでは、国家的記念行事で、当然莫大な予算もつく。彼らは日本ではショパンの好きな人は多いから、そしてショパンコンクールも好きだから、日本ショパン協会は当然国レベルでやっている、と思い込んでいるポーランド人を説得するのが大変なのだ。「もっと世界に発信できる素晴らしい行事を」とハッパをかけられても「これは民間事業である。補助金のないところでやっているのだからこの程度しかできないのは当然」と彼らを突っ放す。日本ショパン協会は名だたる貧乏所帯で、これもショパンが好きな人たちが勝手にやっているのだから金がないのは仕方がない、と私たちは認識している。
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