SSブログ

インフラの弱点 [交通一般]

 今年のヨーロッパの冬は大変らしい。ベルリンから日本へ帰るKさんはかなりひどい目にあったみたい。雪のためにベルリンーフランクフルト間の飛行機が軒並み欠航や遅延が相次ぎ、連絡するはずの東京行きに乗れない人が相次いだみたいなのだ。さんざん苦労したあげく彼女はソウル経由でなんとか帰れたらしい。メールのやりとりをしていた私は彼女にいったものだ。「前からルフトハンザの運行状況がダメなことがわかっていたのだから飛行機などやめてなぜICEで早めにフランクフルトまでこなかったの?」

 これはどうやら私の見方が甘かったようである。ヨーロッパの鉄道は日本に比べてずっと時間がに当てにならないことを忘れていたのだ。アウトバーンもベルリンーケルン間は事故でダメだったようだし、ユーロライナーもダメ、ICEもダメ、アウトバーンもダメ、となって結局最後は飛行機頼みしかなかったようなのだ。ヨーロッパのインフラもこうなると意外に弱い。

 もとより、日本でもこういったことはまま起こる。そうなった場合完全なものはなにひとつないわけだが、日本の中では多分上越新幹線が一番確かなのではないか。上越の豪雪地帯を走っている路線で雪などでは絶対運休にならないというのはすごい。大地震でも僥倖もあったとはいえ、人身事故にはならなかった。

 これは思うに、地勢が関係しているのであろう。日本国内は縦方向がしっかりしていればなんとかなる。ところがヨーロッパ大陸は縦横に交通路が錯綜しているから、連絡は複雑になり、ICEも飛行機も何かの理由で一つが遅れるとどうしようもなくなり、連絡を待たずに見切り発車せざるを得ない。それは理由としてはわかるが乗客の身になればたまったものではないのだ。ドイツ語も英語も堪能な彼女にしてそれだから、まして外国語のできない乗客の不安と焦燥は察するにあまりある。でも旅行はどのみちそういうリスクはつきものなのであることは忘れてはいけないだろう。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。