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北朝鮮のデノミネーション(2) [経済]

 むちゃくちゃなデノミネーションをした北朝鮮はその後どうなったか。やはりこの大失敗はさすがにこたえたらしく政府高官も認めているらしい。まあはじめからわかっていたことである。しかしこんなになっても北朝鮮という国がつぶれないところがすごい。もっともこれ以上つぶれようがないのだろうけれど。

 その後ギリシャの経済状態が危ない、に端を発して、ユーロ全体がどうなるかわからなくなった。さらにイギリスも、である。本来なら日本の方が国債の乱発という点ではさらにヤバいが、それでも、日本国民はのほほんとしている。ある学者は3年後に日本経済はつぶれ、超インフレになる、というし、IMF(国際通貨基金)は10年後(これは見通しとしてはかなり甘い)とみている。どんなに甘く見ても日本の経済ははやかれおそかれ立ち行かなくなるのだが、そうなった暁は日本という国、というより、国民一人一人はどんな生活を送っていることになるのだろうか。戦争、ということにだけは多分ならないだろう、というのが私の予測である。日本国憲法はそれまでに改正されているわけはない。今の政府の状態を見ればわかる。増税さえできないのが戦争などできるわけない。10年後の日本の国民生活のシュミレーションは誰もできない。経験したことがないので私を含め誰も想像がつかないのだ。

 こうしてみると、こんなむちゃくちゃの状態でもつぶれず、大暴動も起こらない北朝鮮の方がはるかにしぶとい。日本もギリシャも北朝鮮に負けそう、にみえる。でもギリシャはつぶれても、国中に埋まっている遺産を売れば莫大な金額になり、論理的には借金くらいは返せる。北朝鮮は金日成の銅像と核施設ぐらいしか残らないのではないか。一方日本は戦後ひどい状態を生き延びたのだから、まあ何とかなるんじゃないの、と政府も思っており、かくて国債乱発で金利が上がり、国債は暴落して、政府は生き残る。国民は食うや食わずの北朝鮮並みになる。以上が私の見通しなのだが、この見通しの外れることを切に願う。有り難いことにこれまでの私の悲観的な見通しはことごとく外れてきた。


 
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