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帯状疱疹 [健康]

 札幌、静岡、鹿児島、と元気にまかせて駆け回っているうち、とうとうつけが回ってきたらしい。3日前からあまりにおなかが痛くて毎晩満足に眠れないほどひどいので鹿児島の病院で診察を受けたら「帯状疱疹」と診断がくだった。これまで話には聞いていたが帯状疱疹がこんなにめっちゃ痛いものとは思わなかった。それでもほかはどうもないので、痛いのを我慢しながら演奏もコンクールの審査も仕事はそれなりにこなしてはいたのである。「とりあえずよく休養をしなさい」と医者はいうがそうはいかないのだ。まだ明日から日本ショパン協会のコンクールなどが続く。

 が、いつものことながらことここにいたっても私はまだ悪運が強いらしい。鹿児島での予定を途中で切り上げ、飛行機を繰り上げて昼過ぎ帰京した。鹿児島空港のJALカウンターでチケットの変更を申し出たら、「これ以後の飛行機は濃霧で視界不良のために鹿児島空港には着陸出来ない可能性が高い、出発前ぎりぎりですが急いでこの飛行機に乗ってください」とせかされた。これは安売り切符で本来変更のきかないはずの切符だがどさくさにまぎれて気を利かせてくれたのか、運賃は新規に払わないですんだのもラッキー。飛行機に関しては私はいつも奇跡的に運がいい。

 こういう体調不良がなければ今日中に東京に帰れなかった可能性が高い。ということは当然明日のショパンコンクールの審査には間に合わない。後期高齢者に近い年齢でぎりぎりのスケジュールをあたふたこなしているのを世間の人は「年寄りの冷や水」という。あまりほめられたことではない。

追伸:鹿児島到着便はそれ以後やはりダメで宮崎など代替空港に着陸、というニュースが入った。
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