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GM株はどうなったか [経済]

 だいぶん前のブログでつぶれる寸前のGM株を買ったことをご報告した。その後はご存じの通りGMは倒産し、国営に移管された。つまり、つぶれる寸前の株であるから私の買った株価は大した金額ではないとはいえ、結局つぶれたので、私の株券はほぼ紙くずとなった。要するにカケに負けたのである。アメリカ政府がもっと肩入れでもして株が上がればもうかる、という私のもくろみはあえなく外れた。

 まあこうなるのも想定の範囲であったし、そもそもそういうキワモノに手を出した方が悪いのだからしょうがない。カケは負けた、であきらめはついた。ところが今日、国営から再び民営会社として株式を上場した、というニュースを新幹線のテロップで読んで、何か釈然としない思いをした。昔の株主を全部コケにしておきながら、新しく上場して何百億ドルだかの資金をまた株主を募って調達しようというのである。新しいGM株を買う人が世の中にいるのかどうか、はともかく、私よりももっと多額の金額を投資してポシャった人はやはり私よりずっと腹立たしい思いでいるのではないか。

 しかしそれもこれも資本主義の世の中とあれば仕方がない、のかも知れない。弱肉強食の世界であるから要するに弱肉である我々が食われたわけである。じゃあ資本主義社会でなく、社会主義社会ではこういう理不尽なことはおこらないか、といえばこれまたノー、である。北朝鮮のデノミの失敗などその典型例であろうが、この場合は北朝鮮の人民が自分の責任で(auf eigene Gefahr)カケをやった結果ではない。好むと好まざるとにかかわらず、政府の失敗を押しつけられたわけで人民の無念さは察するにあまりある。いったいあの国はどうなるのでしょうねえ。GM株で損失をこうむった国に生まれたことを幸運だった、と思っているのはあながち負け惜しみばかりでもない。
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