SSブログ

アレクサンドリア(札幌日記) [映画]

 大学は今日はオフ。夕方までピアノを練習したり本を読んで過ごしたりしたが、映画にいって見る気になった。

 札幌駅ピルの中にあるSCF(札幌シネマフロンティア)で月曜日のせいか空いていて「アレクサンドリア」(原題はアゴラ)は私をふくめ観客は6名。この映画は4世紀のエジプトを舞台にしたもので、ローマのキリスト教徒がエジプトを征圧したところからはじまる。ヒュパティアというとびきりの美人で天才的女性科学者が学生の人気を集めていた。講義をしている場所が、かつてイエスがしていたように広場(アゴラ)で、この映画の題名はそこからとられたのだろう。この女性が地球が太陽を回っている、という地動説を考えだしたためにキリスト教徒からは「魔女」(魔女という言葉は中世にふさわしいが当時あったのかどうかもわからない)とされ、彼女を慕っていた弟子たちは逃げ去り、ひとり,裸にされ、石打の刑にあって殺される,というストーリー。

 4世紀にすでに本当に地動説を考えた人がいたかどうかは私は知らないが、舞台がエジプトならありそうな気もする。事実とすればこれ自体驚きであるが。見終わった感想は、なにやら、イエスがユダヤ教徒たちから危険人物視されて殺され、弟子たちは逃げさる、という物語と私の頭の中でイメージが重なる。予想していたよりも考えさせられることの多い内容のある映画だった。

 入場券と一緒にもらったパンフで目に留まったのは、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場で収録されたオペラ上映の予告。なかでもグルックの「タウリスのイフィゲニア」。何かとよく引き合いに出され、アリアなどの編曲ものも多いが、原曲は滅多に見る機会のないものだけに映画でもいいから見ておきたい。(札幌)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。