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無題 [分類不明]

 妻が最近席を譲られることが多くなってショックだ、といっている。私はといえば震災後、ガソリンが買えなくなって自分で車を運転することはめっきり減った。慣れれば、車などなくてもだいたいのことは何とかなるものだ。

 私は後期高齢者のこの年まで電車で席を譲られたことが数えるほどしかない。席を譲ってもらう、というのはけっこう心境複雑なものがある。さすがに最初譲られたときはいささかショックではあった。年寄りにもずいぶん個体差があって、よほど大変そうでない限り、立たせておく方が健康のためにはいいはずで、その方が思いやりがあるのではないか、とさえ思う。若くても気分が優れない人だってあろう。一律に老人には席を譲る、という意見には私はくみしない。

 ある友人がいった。「まあ君の顔を見たら譲る気にはならんだろうな」。この言葉はどのようにも解釈できそうだが、私は善意に受け取っている。むしろ私よりつらそうな人には席を譲ったことさえある。さすがに私の顔を見て恐縮した様子だったが「いや、もうじきに降りますから」と姿勢もしゃんとしてなるべく平気そうな顔をした。やせ我慢もときには悪くはないのだ。
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コメント 2

abe

kobaさんこんにちは。
息子(9歳)がバスの中で、高齢者の方に席を譲るのが多いのですが、
断られると意気消沈するようです。
子供のエゴの一種なので、理由をつけて誤魔化しています。
江東区は高齢者が非常に多いのですが、子供には細かい仕草が分からないので、仕方ないですね。

お互いに歩み寄らないと難しいものです。
by abe (2011-04-04 19:51) 

klaviermusik-koba

abeさん今日は。

譲られた方も気軽に応じる、というのが一番いいのですが日本の社会はまだそれに慣れていなくてギクシャクすることが多いですね。

ヨーロッパのように、年寄りが当然の自分の権利、とばかりに押しのける、というのも問題だとは思いますが。


by klaviermusik-koba (2011-04-05 09:14) 

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