ランメルムーアのルチア(1) [オペラ]
大震災の影響でフィレンツェのオペラが公演中止となった。これから始まるニューヨーク・メトロポリタンオペラの公演も危ぶまれていたが、これはどうやら実現しそうでチケットを入手していまから楽しみにしている。
オペラは何でもそうだが、あらかじめある程度の予備知識を持ってからみないと楽しみは半減する。オペラをみるときはいつもフルスコアを読んでから、というのがパターンだが今回は「ルチア」のフルスコアが手に入らなかったのでヴォーカルスコアで我慢することにした。まあドニゼッティだからピアノ譜であってもオーケストレーションはおおよその見当はつく。いつも思うのだが、スコアから見る限り、ドニゼッティやベルリーニの歌劇の書法はスカスカでこんなの面白いはずがないじゃないか、と思ってしまうのだが、実際に舞台をみるとやはり文句なしに魅せられてしまう。
これはやはり歌い手の技量によって決まるイタ・オペの特色なのだが筋書きも単純、オーケストレーションも単純、美しいメロディがあちこちにある、といういわばミーハー向けのエンターテイメントなのである。これをシューマンはさんざんこき下ろしたが、ショパンは絶賛し、自分の音楽の最終目標とさえ考えた。
このオペラの見所はたぶん「ルチア狂乱の場」であろう。いくつか聞き覚えのあるアリアはあるが全体をみるのははじめてである。虚心坦懐に接することにしよう。
オペラは何でもそうだが、あらかじめある程度の予備知識を持ってからみないと楽しみは半減する。オペラをみるときはいつもフルスコアを読んでから、というのがパターンだが今回は「ルチア」のフルスコアが手に入らなかったのでヴォーカルスコアで我慢することにした。まあドニゼッティだからピアノ譜であってもオーケストレーションはおおよその見当はつく。いつも思うのだが、スコアから見る限り、ドニゼッティやベルリーニの歌劇の書法はスカスカでこんなの面白いはずがないじゃないか、と思ってしまうのだが、実際に舞台をみるとやはり文句なしに魅せられてしまう。
これはやはり歌い手の技量によって決まるイタ・オペの特色なのだが筋書きも単純、オーケストレーションも単純、美しいメロディがあちこちにある、といういわばミーハー向けのエンターテイメントなのである。これをシューマンはさんざんこき下ろしたが、ショパンは絶賛し、自分の音楽の最終目標とさえ考えた。
このオペラの見所はたぶん「ルチア狂乱の場」であろう。いくつか聞き覚えのあるアリアはあるが全体をみるのははじめてである。虚心坦懐に接することにしよう。
2011-06-04 09:21
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コメント(2)
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こんにちは。
レヴァインや一部の歌手のキャンセルがありましたが、メトロポリタンオペラの公演が無事に始まりましたね。私はドンカルロのチケットを買いました。こここ数年はワーグナーやリヒャルト・シュトラウスだったので、久しぶりのイタリア・オペラで、楽しみにしています。
私のような素人はスコアを読むなど到底できませんが。素人なりに予習していこうと考えております。
by HUH (2011-06-04 22:25)
HUHさん
ドン・カルロもすばらしいですね。スコアなどにはまると樹を見て森を見ない、という悪弊に陥りがちですから、あまりおすすめはしません。イタリアオペラは筋書きが複雑ではないので素直に楽しめるところが良いのだと思います。
私がみるのは最終日になります。たまにはオペラもいいですね。楽しんできてください。
by klaviermusik-koba (2011-06-05 13:45)