大賀典雄追悼演奏会 [音楽一般]
8月13日大賀さんが遺された軽井沢の大賀ホール(写真)で追悼記念コンサートが開催され、ご招待を受けて出席した。出し物はベートーヴェンの第9である。大賀さんを追悼する曲目としては一番ふさわしい。軽井沢町長と大賀さんのご遺族の挨拶のあとコンサートは始まった。東フィルの演奏も非常に熱のこもったもので大変感銘を受けた。大賀さんを惜しむ多くの方が参集され追悼記念にふさわしいコンサートとなった。
第9はこれまで何度聞いたか知れないが、これは不思議な曲でこの大賀ホールのような800人程度のホールでもオケもコーラスも編成は最小になるがそれでも十分な音楽的満足感が得られるし、以前に聴衆20000人のシチリア、タオルミーナのギリシャ劇場で、少人数編成のサワリッシュの指揮で聞いた時も、あの大野外劇場でさえ音楽的充実感はあじわえた。大勢いればいい、大きな音がすればいい、という現代のコンサートの風潮に反するやり方は、細部がきちんと聴衆に伝わり、細部に注意が払われていればいるほどこの曲の真価が伝わるのである。雑な音楽ほど大仕掛けと大音量でごまかす。ピアノ演奏も同じ。ロック(全部が、とは言わないが)などその典型。でも良い音楽になればなるほど大仕掛けも大音量も不要なのだ。ワーグナーはこの曲を演奏するのに4管編成でできなければ演奏はあきらめた方がいい、といったというが私は賛成しない。大仕掛け主義はカラヤンの時代で終わったと言うべきだろう。
2011-08-15 11:27
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コメント(2)
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>軽井沢町長と大賀さんのご遺族の挨拶のあとコンサートは始まった。
この文が重複しています。
by 匿名希望 (2011-08-15 21:29)
ご指摘ありがとう。文章を入れ替えたあと消去するのを忘れたのです。
by klaviermusik-koba (2011-08-15 22:08)