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雨宮(1) [鉄道あれこれ]

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 丸瀬布からタクシーで山に向かって走ること約15分、丸瀬布町経営の「いこいの森」というキャンプ場が突然現れる。この広大な敷地内に約2キロ、ちょうど8の字状のレールが敷かれていて、8の交わる部分に停車場がある。列車は出発するとエンドレス状のコースを行ってもどり、いったん停車場を通過して別のエンドレスを走って元の位置に戻る。何というか,模型鉄道以上に「模型鉄道的」であるところが面白い。LGBを拡大模型化した、という表現があたりそうな気がする。

 この「雨宮21」0−C−0型タンク機関車は昭和3年製造というから80年はとっくに過ぎているが実に良く磨かれ、ていねいに使用されている。東京の雨宮製作所で21両作られ、丸瀬布営林局で材木運搬に使われたいたのを丸瀬布町が1両買い取り、この広大な公園敷地に夏は毎日(というところがすごい)走らせている。残りはスクラップ化された。もともとこの軽便鉄道は丸瀬布町の中心地まで客貨混合で運行していたが現在は廃線となっている。気をつけてみると廃線あとを認めることができる。

 いまタンク機関車、といったが、実際には石炭を積む場所は機関車本体にはなく,うしろに石炭と薪をつんだオープン貨車を連結している。だが水タンクはボイラの両脇にあるから、タンク機関車ともテンダー機関車ともどちらともいえない。察するに,昔は運転台のうしろに燃料を積むためのスペースが設置されていたのではないか。いまもオイルに頼らず,薪と石炭で走らせるから煙と排気は小型機関車ながら実に迫力満点。連結されている小型客車はもと木曽森林鉄道で使われていたものだそうだ。ほかにも井笠鉄道で使われていたものが実に美しく塗装されて2両保存されている。列車はこの車庫前を通る時スピードを落としてゆっくりとみせてくれる。(というか,実際は急カーブのポイントがあるのでスピードを落とさざるを得ない)
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