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ギリシャ問題(2) [鉄道あれこれ]

 結局ギリシャはEUを脱退して、通貨はもとのドラクマに移行するしかないのではないか。ヨーロッパ人はギリシャこそ民主主義発祥の地、ヨーロッパ文明の発祥の地、という思い入れがあるからEUに加わることにさほど抵抗がなかったのかもしれないが、これが失敗の元だった。この国は過去に何度もインフレも経済破綻もしている。少し冷静に見れば、ドイツやフランスと同等の条件でやっていけるはずがないことくらいわかりそうなものだ。まあ経済破綻をしたからといって、国が消えてなくなるわけではないから、混乱はするものの、大金持ちと、庶民はそれほどのことはない。エジプトのように暴動さえ起きなければ、観光立国として観光客の絶えることはないから、単一の国としてならまがりなりにもやっていける。

 以前当ブログで鉄道に乗ればその国の気質、経済、人間性、規律のよしあし、その他国の縮図のようなものだからいろいろなことがわかる、ということを書いたと思うが、ギリシャにも当てはまる。ギリシャ旅行で鉄道は乗らなかったが、アテネのヨーロッパ方面行きのターミナルはプラットホームは地上に1面、つまり「1番線」しかない、というとても一国の首府の駅とは思えないものだ。車両は、見るからにドイツから輸入したもの、というものが主でかなり時代物の車両が多い。そもそも乗ってみようという気にあまりならない。線路は草ぼうぼうだし、車両はお世辞にもよく手入れされているとは見えない。

 一方、レンタカーのシステムは、実に便利で、レンタカー屋に交渉する必要もなく、ホテルにひとこと頼んでおけば翌日、部屋のキーと引き換えに車のキーを渡される。免許証もパスポートの提示も求められない。これでは無免許運転だってわかりはしないではないか。車を返却する時も同じで、ホテルの前に車を止め、鍵をフロントに返すだけ。代金はホテル代と一緒にカードで引き落とされる。こんなふうだから観光客は鉄道など誰ものらないのだ。せいぜい、たまに私のようなもの好きが、駅へ行って2、3時間くらい駅と車両を見物。写真を撮って終わりとなる。

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