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ドイツの原発 [原発問題]

 ドイツと日本とでは事情がちがうから同一に考えることは適当ではない。でもドイツは脱原発を宣言して、幾つかの原発を停止したにもかかわらず、そしてしかもこの厳冬にもかかわらず、なんと原発大国のフランスにも電力を輸出した、という。ここで考えなければならないのは、脱原発を宣言したが、ドイツにはまだ約半数の9基くらいの原発は稼動しているから、稼動している原発があと2基しかない日本とは事情がちがう。しかしドイツの原発は宣言通り、これから徐々にその割合を減らしてゆくであろう。

 一方日本。綱渡り状態が続いているものの、何とか2基の原発で今のところやれている。コストの問題、原油の問題、さまざまあろう。しかし自然エネルギーを基本とした発電力がドイツに比べて著しく低いことはたしかである。もちろんこれはすぐには解決しない。しかしここが政治力の出番というもの。ドイツに比べて日本は政治力が決定的に弱い。自然エネルギーにもっとシフトする、ということを政策として鮮明に掲げれば国全体はそのように動き、省エネも含めて考えれば脱原発は不可能ではない。多くの人がいまでも原発なしではやっていけないというが、たった2基の原発でも現実何とかなっているではないか。核のゴミ問題すら解決からほど遠いのが現状とすれば、自然エネルギーにもっとコストをかけても良いのではないかと思う。

 まだまだ原発を何とか再稼働させようという動きは気になる。福島原発のあとの処理に、巨額の費用がかかり、今後もかかり続けるであろうことを考えれば、自然エネルギーにコストをかける方がはるかに建設的ではないかと思うが。
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