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中国茶 [グルメ]

ある大学依頼の講演のあとで中国料理をご馳走になった。講演は大抵2時間だが、私はその間、休憩を取らない。水も飲まない。いつもしゃべっているか、ピアノを弾いているか、で、たまになにもしないのは、例題として、CDやDVDを2.3分見てもらっている間、ホッと一息つけるくらいで、場合によってはそれすらない。われながら無茶苦茶だとは思うが、途中で休憩をとってしまうとなんか気が抜けてしまって、そのあとどうもうまく調子に乗れなくなるので、いつもそうなってしまう。

「全然休憩なしだと聞く人の立場にたてばトイレに行くひまもないし、迷惑なのでは?」と主催者に聞くと「いや、お話が面白いから全然2時間もたったと思いません」という言葉を真に受けて、相変わらずそのやり方は続けているが、やはり終わるとドッと疲れが出る。

あとの食事の会で特別に出された、中国式お茶は私には始めての経験だった。おちょこくらいの小さな湯のみに、特別なお茶を3回注がれるのである。日本の玉露と同じで、熱湯を容器にいれて70度くらいまでに冷まし、いっぽう注ぐ方の容器も何度もあたためてほぼ同じ温度になるように準備する。ひとつまみのお茶の葉で3回お茶を出して、一回ずつの香りとかすかな味覚の差を味わう、実にセンシブルな飲み方。小さな容器に入ったお茶の葉は樹齢が200年はたっているお茶の木で、「坂本龍馬」くらいの時代からずっとお茶の葉を供給し続けている、という逸品である。

ソムリエ(?)の解説によれば、値段のことをいうと身も蓋もないのですが、と間をおいて、このほんのひとつまみくらいのお茶で4万円くらいはするのです、という。残念ながら私にはその価値はよくわからないが、わかる人にはわかるのであろう。
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