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究極の乳ガン対策 [健康]

これに似た話はどこかで聞いたか、読んだことがあるのでそれほど驚かなかった。アメリカの女優さんが究極の乳ガン対策として、乳房をあらかじめ切り取ってしまった、というニュースである。乳房自体がなくなるのだから、当然乳ガンになる確率はゼロになるはず、と思ってよく読むとそれがそうでもなく、なお10パーセント程度の確率で発生するというからよく分からない。ここまでやっておいて、運悪く残りの10パーセントの負け組に入って乳ガンにかかったらなにもかもまる損ではないか。

自分の遺伝子を調べて、どのようなガンにかかりやすいかをあらかじめ察知し、そこを切り取っておく、というのは究極の対策ではあろうが、それにしては犠牲が大きすぎる。臓器がなくても、QOL(quality of life)がどうなろうと、とりあえず死なないでいられる、というものをあげるなら、胃、食道、前立腺、子宮、舌、甲状腺など、また骨肉腫なども入れれば両足もなくても生きられる、などなど、ほかにもいろいろ考えられる。しかしガンにかかるのは遺伝子だけではなく、その他のいろいろな要因がかさなってなるものらしいから、かかりやすい遺伝子があるからといって、その臓器をあらかじめ切除しておく、というのはどう考えても上策とは思えない。いざガンが出来るとなると遺伝学上かかりにくいとされた部分にだってガンが発生することも可能性としてもちろんある。

私の家系は父親も、その親族もこれまでかなりの人が胃ガンで亡くなっているので、当然私は胃ガンになる確率は高く、多分自分はそれで死ぬのであろう、というのは比較的若いときから感じていたので、毎年の検診は怠らなかった。が最近例の近藤誠さんをはじめとして、検診には長生きさせる医学的根拠はない、と主張する人がふえてきた。私のかかりつけ医も昔のようにレントゲンや内視鏡をやれ、とはここ数年いわなくなったのでもうやっていない。

ガンにかかった経験者としていうならば、近藤氏のいうように、ガンにははじめから、何をしても治らないガンと、なにもしなくても死なないガンと(いわゆるがんもどき)があるから、治るか治らないかは既に最初のガン幹細胞が発生したときに運命が決まる、というのも少し極論のような気がする。現在の技術でどうにか処置出来るガン、というのもあるから(私はその典型だったのだが、これも近藤氏にいわせればがんもどきか)かかったら、その時の成りゆきに従うしかない。私はもう充分生きたと思っているからガンで死ぬのもそれほど悪くはない。何といってもガンは決まった時点ですぐ死ぬわけではなく、余命半年とか、一年とか、末期ガンといわれてからでもまだ結構時間は稼げるから、身辺を整理しお世話になった人たちにお礼を言う時間は充分ある。
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