SSブログ

「グランクラス」考 [旅行]

年に一度くらいは出かける仙台はたいてい、七夕祭りの最中か前後に引っかかる。仙台以外にも青森のねぷた祭りと重なり、それ以外の都市でもお祭りが集中するため、ホテルも交通機関も超満員となる。今年の東北新幹線も行きは予約をしておいたから問題はなかったが、帰りの仕事の終わる時間がはっきりしないため、予約しなかったので帰りの切符を取るのに大苦労をした。

今年の東北新幹線で特に感じたのはE5系が増えたこと。「はやぶさ」「はやて」以外にも「やまびこ」「なすの」にも及んでいる。ということはグリーン車より格上の「グランクラス」を連結する列車が増えたということになる。東京から遠方の盛岡や青森まで行くのなら、この快適なグランクラスはお金のある人には意味があろうが、「なすの」に至っては滅多に乗客はいないので、車両運用上止むを得ず連結せざるを得ない、という意味しかない。

帰りは仙台駅の緑の窓口で40分も並ばないと買えない、という目にあったのは旅慣れた私としては「不覚」以外の何物でもない。それでもなんとか「やまびこ」のグリーン席一席だけの残席を運良くゲットできた。とまあここまではいい。「グランクラス」付きの編成が増えたおかげで、「グランクラス」はこの状況下でも空席はたくさんあり、それ以外はグリーンも含めて満員、という状態になっている。

この「グランクラス」、ジパングクラブの割引がきかないのでよほどお金のある人しか買えない。JALのファーストクラスのように当日空席があれば高齢者割引でも買えるシステムになっていないので、珍し物好きの時期がすぎてしまった現在、どの列車も超満員であるにもかかわらず、グランクラスだけ空席だらけ、というのは、いかにも営業上効率が悪いではないか。E5系が増える、ということはこの非効率が増える、ということでもある。その点、一席でも空席を減らそう、というJALの努力は涙ぐましい。ファーストクラスに空席がある時は、当日、カウンターや放送などで、「快適な席に空きがあります。プラス何千円かでどなたもご利用になれます、どうぞご利用ください」。などなど。

普通席が満席か、しょうがないなあ、という時私などはつい乗せられてしまうこともある。JR東日本もこのくらいの営業努力をしたらどうか、と思うがいかがなものか。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

チュニジアの鉄道B787に乗る ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。