ウイーン少年合唱団の夏 [古い旅のアルバム]
地名がどうしても思い出せない。オーストリアの西の山奥、ほとんどイタリアの国境と接するくらいの小さな村に、ウイーン少年合唱団が夏の間合宿をする、ペンションといっていいのかどうかわからないが、一般の宿泊客も泊まれるかなり大きな建物がある。夏の間、ここで合唱団の訓練をするのだが、いかにも山奥の野趣あふれる場所での練習風景が見られる。
属啓成先生という、もう亡くなられた音楽評論家の発案で、その風景を見学に出かけた。ペンションでもあるので、ヨーロッパ人にはごく普通の休暇を一週間単位でここで過ごしている客も多い。そこでは宿泊客と合唱団の子供達との交流がある。天気のいい日にはピアノを屋外に持ち出し、アルプスの山々を背景に、先生がピアノを弾きながら、生徒たちを指導している。また、日曜日にはミサも行われる。「天使の歌声」はこうして生まれるのだ。
客はその辺の岩山や野原に思い思いにたむろしながらそれを楽しんで見ている。あまりに不便なところなのでもう行くこともなかろうが、今もこの風景は変わることはないのであろう。相当詳しい地図を見ても思い当たる地名が見つからない。1961年夏。
2013-09-29 09:42
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コメント(3)
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どこなのだろう?と思って調べてみたら
http://maerklin-kiste.blog.so-net.ne.jp/2008-06-05
Akiraさんのページにたどり着きました、しかも、このコメント欄に地名が書いてありましたよ。
by れいこ (2013-09-29 11:53)
なるほど、Praegraten,そう言われればそんな地名だった気がします。村、といっても民家もあまりあまりないようなところですからね。
by klaviermusik-koba (2013-09-29 12:19)
みんな待っているそうですが、なんか不思議で、楽しそうです。
by 安井美由紀 (2013-11-03 06:59)