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JR北海道のいま [札幌日記]

札幌市内の紅葉もいまがさかりである。いちょう並木の金色、もみじの紅葉が対照的でまことに美しい。

なにかと問題の多いJR北海道だが、11月から減少ダイヤが発足する。列車の間引きや臨時列車の運転休止も含めて、「46%の座席減」になるというからハンパではない。要するに列車がとつぜん半分になってしまうということ、それに加えてスピードダウン、これも戦後石炭不足をカバーするため全列車のスピードダウンをした、といういずれもいわば戦後の混乱期の国鉄のような状態なのだ。年末年始はジョイフルトレインや観光専用の列車まで総動員するというが、そもそも観光列車は座席数も少なく、定期列車用に作られていないから、一般列車としてはなにかと使い勝手が悪い。それでも焼け石に水であろう。ハイデッカーの車両が多いから速度制限の問題も発生するかもしれない。トロッコ列車も? いくらなんでもまさかね。

混乱を避けるためにJR北海道ではなるべくバスを利用するよう呼びかけている。応援を競争相手に頼るというのも背に腹は代えられないからだろうが、皮肉といえば皮肉で、いったんバスにいってしまった乗客をまた鉄道に呼び込むのは難しくなろう。札幌ー函館間、札幌ー女満別、札幌ー釧路間といった重要路線は飛行機、という手もあるから、乗客減に悩んで何度も存続か、廃止かでゆれている、道内の航空業界はもしかしたら息を吹き返すかもしれない。とあれやこれや目のはなせないJR北海道ではある。

いっぽう北海道新幹線の函館の駅名をめぐってごたごたが続いている。新幹線函館駅は函館の隣りの北斗市に存在するので、北斗市は「北斗函館」、いっぽう函館市側は「新函館北斗」を主張し、さやあてが続いている。これらの話題が地元有力紙、北海道新聞の紙面トップをかざっている。

我々とっては北斗函館でも新函館北斗でもどちらでもいいのだが、あたらしい駅名を決めるにあたっては昔からどこでもその手のごたごたはつきもので、複数の市町村の顔を立てるために駅名がやたらと長くなり、利用者には不便、まぎらわしいことが多い。それよりも、いまのJR北海道の状況をみていると、そもそもこれで新幹線の運転の安全性が保てるのだろうか、と心配にもなる。(札幌)
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