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8020、または歯と健康の関係について [健康]

最近この数字を聞かなくなった。厚生労働省がかつて推奨した、80歳になった時点で20本自分の歯が残っている状態を目標として、極力自分の歯を残すようにするよう努力しよう、として掲げたもの。総入れ歯になった人の感想として、やはり食べ物の味は歯でも感じているようで、歯は単にものが噛めればそれでいい、というものでもなさそうである。

もうダメになった歯はさっさと抜いてしまう、というやりかたと、できる限り自分の歯を残すよう努力する、という、歯の治療に関して二つの基本方針のうち、できる限り自分の歯は残しましょう、というのが最近の主流のようである。いまは違っているかもしれないが、ドイツではちょっとダメになるとさっさと抜いてしまう、というのが当時の大方のやり方だったようで、私も、私の同僚も、危なく抜かれそうになったが私は拒否した。私は、日本で可能な限り自分の歯を残すべきだ、という昔から信念を持ち続けているすばらしい歯科医に巡り会わせたおかげで今のところ、23本自分の歯が残っているから、がんばれば厚生省のいう、8020の達成の可能性は高くなった。

ただ抜かないでおくには医師には大変な手数と、患者には治療の苦痛に耐える忍耐力が必要となる。40歳代の頃、私の歯は歯周炎のために惨憺たる状態にあり、もうほとんどの歯が抜かれてもおかしくない状態にあった。それを、先生は根気よく時間をかけて治療してくれ、私も治療の苦痛に耐え、一応治療がすんだあとも、現在に至るまで、定期的に検診を受けた結果、一昨日の検診では「歯石をかきとっているとき、歯茎が悪いと出血するものですが、その兆候がまったく見られないので完璧な状態にある、といっていいと思います」とのお墨付きをもらった。現在残っている歯の何本かは、さすがの先生も治療途中で「もうこれは無理かも」といわれつつも治療をうけ続けた結果、健在でいるのもふくまれる。Never give up! である。

歯周炎というのは、私の経験からすると、体調が大きく関係していて、いくら一生懸命歯を磨いてもダメになる時はなるようである。したがって現在の歯の状況は体調の快調さと大いに関係がある、と思っている。逆に言うと歯周炎がひどい時は体調も悪い。歯と全身状態とは密接な関係があるようである。半日もかかって大変な親知らずを抜いたあと、続けて腎盂腎炎にかかり、さらに副睾丸炎まで発症したり、とひどい目にあったのは、親知らずを抜いたのと非常に関係が深い、と私はいまでも思っている。たかが歯の一本や二本、と甘く見てはいけない。
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