イスタンブールの路面電車(1) [観光旅行]
いっとき日本の新聞でもずいぶん報道されたトルコ、イスタンブールの中心街のタキシム広場を中心に広がった暴動は収まりを見せたのであろうか。最近の日本のマスコミの目はもっぱらウクライナにいっているように見える。ウクライナも私は2度訪れたことがあるので、これはこれで気になるところだが、とりあえずこの映像は少なくとも表面上は穏やかだった頃のイスタンブール路面電車。
イスタンブールの交通網は他の都市とはまた違った、とくにヨーロッパや日本からみると種々雑多な移動手段が錯綜し、それを把握するのは一週間くらい滞在しただけではなかなか掴みにくい。その中にあってこのメルヘンチックな路面電車は、観光用ともいえるし、イスタンブール市民の日常の足でもある。だからたいていかなり混んでいる。一方では近代的な路面電車はフルサイズの4両編成の列車が堂々と街中を走るし、地下鉄もある。
この市電はいつも2両編成で半鋼製。内装は木でできており、狭い街中を走れるいわゆる「馬づら」電車。極端に細身で昔は日本でも戦中戦後、この手の市電は各地で見られた。長距離電車では阪神電車がその典型。うしろのトレーラーは両方の終点に機まわし線があって、いちいちつなぎ変える、という面倒なことをやるが、これも町の風物詩で、観光客は面白そうに見物している。もちろん私もその一人。日本と違うのはまだ現役で立派に機能を果たしているのがすごい。
2014-03-09 10:09
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