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Mollibahn(2) [鉄道全般]

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Rostockからさらに列車を乗り継いで20分。見えてきた。以前にも書いたが、これは観光鉄道でもあるが、夏場だけではなく、常に一時間おきに運転するれっきとした定期列車であることは、Harzquerbahnと同じで、一日に何本もないローカル線よりはるかにしっかりした運行をしている。もちろん、これは誰がみても採算が取れるわけはないが、1-D-1のタンク機関車も客車も美しく整備され、さらに古くなった機関車も新製する、ということまでやる。経営形態としては一応第三セクター方式だそうだが、こういうものを支えられる熱意と、裏付けとなる地方公共団体の資金力、これは悔しいがどうしても日本では真似できない。もとより乗って楽しくはあったが、古い文化を維持しようというドイツ文化の底力の厚さにただただ脱帽するしかない。趣味の範疇をはるかに超え、文化遺産的な思想が国民一般になければ到底続けられるものではない。この種のものに税金を投じる価値がある、という国民のコンセンサスである。

ただそれにしては、Doberanまでのアクセス、ベルリンーロストックという主要都市間の定期急行が二時間に一本しかないというのは? 朝一番の列車、4時44分ベルリン発に乗ろうと思ったらこれはもう徹夜ものではないか。私たち夫婦は8時44分に乗るのがやっと。それでもmolliは日帰りで十分ゆっくり堪能できた。キュールングスボルン駅の屋外のカフェでコーヒーとケーキで列車の運行を見るのは至福のひととき。この日は天気がよく、暑いくらいなので、雨用に持ってきた小さい折りたたみ傘をかざしながらではあったが。

列車はBad Doberan-Kuelngsborn間を約45分で運行する。途中Heiligendamm駅で対抗列車と交換するから機回しと給水の時間を入れても2編成あればいいことになるが、Doberanで見る限り、まだまだ余力がありそうな多くの車両群。客車の車体は短く、乗り心地も古典的なので、単車かと思いきや、ボギーである。そしてこのサロンカー。内装はなかなか凝っている。列車に乗りながら食事を楽しむ、という文化がここにも生きている。Doberan発の下り列車(?)の機関車はバック運転になるので、写真撮影には帰りの列車を狙う方が良さそう。狭い旧市街を渋滞する自動車を尻目に、ベルをカンカーンとならしながら大威張りで走り抜けるところはやはり絵になる。
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コメント 4

HUH

Molliに乗車するのがますます楽しみになってきました。サロンカーもたのしみたいものです。
Berlin - RostockはICEが設定されたりして、少しづつは改善されていますが、やはりまだまだ不便ですね。私は5時台の列車で向かう予定です。
by HUH (2014-09-20 20:22) 

klaviermusik-koba

私がもらった時刻表ではロストックへのICEはまだ定期列車は1往復だけでそれも使いづらい時間帯です。5時台のICEは不定期ではなかったでしょうか。
by klaviermusik-koba (2014-09-20 22:12) 

HUH

言葉足らずで申し訳ありません。
今回は5時台のICEに乗って、途中でREに乗り換える予定です。直通のICEは全く時間があいません。
最初は気が重かったのですが、REにじっくりと乗るのも楽しいかも、と前向きに考えています。
by HUH (2014-09-20 23:43) 

klaviermusik-koba

REの旅行、なかなか悪くありません。じっくり楽しんで下さい。ただ供食設備がありませんから、その対策は必要ですが。
by klaviermusik-koba (2014-09-21 09:14) 

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