SSブログ

トロイの木馬 [経済]

中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)にイギリスやドイツ、フランス、といった先進諸国が雪崩をうったように、参加を表明して、あたかも日本とアメリカだけが優柔不断で取り残されている、という印象が新聞の記事から読み取れる。例によってこういう場合、永世中立国スイスは参加していない。面目躍如、というところだが、これについてマスコミは報じていない。

ヨーロッパ諸国は日本とは地勢が違うし 、ビジネスは別、と考えて一見有利な方にあえて乗った。一方、日本やアメリカは優柔不断で乗り遅れている、という印象だが、最大のネックである中国という国が信用されていなくて、いい加減な投資を行う結果、焦げ付いたりとかの問題が起きるとき、どこがどう責任を取るかが曖昧だからだ、という日本の考えは多分正しい。

しかし、参加することで得られるかもしれない利益のほかに、あえていかがわしい相手の中に尖兵を潜入させて、透明性をきちんと監視しよう、という発想はいかにもギリシャ精神を受け継ぐヨーロッパ的発想ではある。中国には痛し痒しであろう。「トロイの木馬」と評した人がいたが実に本質をついた言葉だ、と感じ入った。 もう少し野次馬として様子を見よう。

(今朝の新聞記事からの感想)
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

つづきICE/V 410型 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。