ICE/V 410型 [メルクリン]
ICE/V または ICExperimental 「V」はVersuch(テストの意) 形式は410型
ICEの愛好家は多いけれど、これを所有する方は案外そう多くはないかしれない。実車は1983年から1985年にかけて製造された。幾多の試験運転を重ね、2000年にはこのICEの基礎を築いた歴史的な列車はすでに廃車になっているからその生涯はまことに短い。そしてメルクリンのこのモデルがいつ発売されたかを知る手がかりが今のところ私のところには見当たらない。なぜかわからないがいつの間にか私の手元に存在していた。
基本セットは両端の機関車と2両の客車。当時の写真ではこの基本編成に試験車を加えた5両編成のものが多く、試験車を除いた4両の映像も多い。従ってメルクリンから発売された4両セットはこれなりに完結しているといえる。ただ、増結用の客車が、もう2両ばかりあったはずだが どうしても見当たらない。デジタル化が進んで間もない頃の製品であるが、何十年も眠ったままだったが実にしっかり走る。連結方法が実に簡単で車両同士をぶつけるだけであり、解結も、ただ引っ張るだけ。プラ製の一見ひ弱そうに見えるカプラーだが、編成が短い上に両端が動力車だからこれで十分なのだ。まだサウンドはない時代であるが室内灯はしっかり付いている。
ナンバーは410 002 0 と410 001 2でたった4両なのに両端の機関車に動力が付く。あきらかにオーバースペックだがやはりメルクリンとしてはあえて実車通りにして、この列車にかける意気込みが伝わってくるようである。工場出しのアドレスも41。今となっては貴重なモデルかもしれない。
2015-04-03 18:45
nice!(4)
コメント(4)
トラックバック(0)
kobaさん、こんにちは。
私もTransrapidをデザインしたノイマイスターデザインが手がけたICE-Vに鉄道のデザインに魅せられたクチでして、このモデルを持っています。実車と同じ?1985年から1990年までリリースされ、デジタル版もリリースされた記憶があります。メルクリンデジタルが発表された時、このICE-Vも看板モデルの1つとしてリリースされた記憶があります。
1987年からはブルネル賞受賞マークを印刷されたモデルとして1991年から2年間だけ再リリースされました。
私のモデルはデコーダーが1度昇天してしまったので、友人の手でESUのものに交換してもらいました。(メルクリン純正部品は既に無くなっておりました)
全断面幌など実車に忠実に再現しており、メルクリンモデルの中でも歴史に残るモデルの1つだと思います。
by Akira (2015-04-04 10:21)
akiraさん
こんにちは。ノイマイスターデザイン、いまみても全然古くなっていないですね。デジタル化が始まったばかりのメルクリン傑作だと思います。このモデルが出てからもう30年にもなるのですか。
いまもよく走ってくれるのですがこの時期特有の、ヘッドライトが多少ポカポカするのも懐かしい感じです。たしかに幌回り、実によくできていると思います。
by klaviermusik-koba (2015-04-04 16:10)
このICE-Vのモデルは以前みせてもらったころがありますが、はとても魅力的ですね。ミュンヘンで保存されている実車を見ましたし、ICEファンとしては欲しくなります。
by HUH (2015-04-05 17:29)
私はミュンヘンで実車が保存されていることは知りませんでした。私の読んだドイツ語版のものの本では廃車、というよりausgemustert(廃棄)という言葉が使われていたので、実車はすべて解体処分されたもの、と理解していました。一つ知識が増えました。ありがとうございました。
by klaviermusik-koba (2015-04-05 18:58)