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改造手荷物車 [メルクリン]

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このモデルの実車は1970年ごろの想定らしいが、戦後の極度の手荷物車不足を補うため、いろいろな材料をかき集めて作られたものだが、1970年当時でさえまだ現役で使われていたとは驚きである。1960年ごろでも、時折操車場の片隅に薄汚れた姿を見たことはあるが、現役の姿を見たことはない。車体の強度不足を補うために、いたるところに、見栄えも何もあらばこそ、筋交いを入れ、フレームの強度の補強のために床下に何本もの補強材が組まれている。貨車か何かを改造したものらしい。MDyge、全長23.10と読める。

このモデルは是非欲しい、とかねがね思っていたのが入手できたのは嬉しい。ただ、単品としてでなく、UIC-Xのグリーン塗装、黒い裾の塗装が少しくたびれた感じの区分室客車の2等車+1、2等合造車と抱き合わせ、3両単位で室内灯付き、特殊な通電カプラーで連結することができる。これにはもうひとセット、Umbauwagen、シルバリンゲなど3両のセットがあり、これはこれでやはり室内灯付きなのだがなんとも形容できないごたまぜ編成で計6両でAugsburg-Nuernberg行きのサボのついたEilzugである。

ごたまぜのEilzug(今ふうに言えばさしずめREか)だからこそ、この種の列車にはボロい手荷物車が実に似合う。見方によってはなかなか味のあるセットなのだが、短所は編成順序が決められていて、違う順序に編成された場合、室内灯がつかないことを承知してください、と説明書きにある。ボロい編成だからこそ、自分で色々違った編成を楽しみたいのだが、それができないのは残念である。室内灯がつかなくていいならどのようにつなげるのも自由なのだが。。。。ボロい割に窓枠が部分的にHゴム、あるいはアルミ枠に付け替えられている、なんとも不似合いさがご愛嬌。この列車にはE44がいい、とあるがそれに限ることもあるまい。V200でも50型の蒸機でも当時の機関車ならなんでもいける気がする。

この通電カプラーは特殊で、普通のリレックスカプラーと連結不可能ではないがやや苦しい。若い世代には魅力のある製品、とは言い難く、室内灯がついた分、価格も高く、売れ行きはあまり期待できないであろう。
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