北陸新幹線 [旅行]
鹿児島中央から新幹線と在来線を乗り継いで富山まで来た。乗り継ぎ時間も含めて約8時間。結構な大旅行である。天気はいいし、快適な旅行を楽しんだ。と言いたいところだが、以前のブログで危惧したことが、やっぱりというべきか、北陸新幹線の乗り継ぎで一悶着起きた。
金沢駅での新幹線への乗り継ぎ時間は7分だが「サンダーバード」が2分延着したので実質5分しか時間がない。おまけに私の乗っていたのは1号車、つまり先頭車だから長いホームの一番端に止まる。エスカレーターに乗ってる悠長な時間はないから、重い荷物を抱えて階段をかけおり、混雑している新幹線改札口を無理やり人を押しのけてとおり、長い地下道を早足でやっとギリギリ出発間際の「つるぎ」に駆け込んだ。もう疲労困憊である。
私がたまたま乗ったのは7号車、指定席車であるが、私以外乗客はいない。乗り換えさせられるだけでも腹立たしいのにこの有様。私の息切れはまだ収まらないうちに発車し、早速若い車掌が検札に来た。自由席で十分と思ったから指定はとっていない。
「指定席券をお持ちでなければ4号車の自由席に移動して下さい」
彼としては当然のことを言っただけであろう。しかしまだ息切れも収まらないうちに、重い荷物を持って延々移動しなければならないし、そもそも移動している間に富山についてしまうほどの距離なのだ。
「もういくらもないのだから、私も疲労困憊の老人だから、もうここで勘弁して下さい」
「それでは指定料金を払っていただきます」
私はブチ切れた。
「理屈はあなたの言うとおりだし、指定料金も大した額ではないが私は払いません」
「それでは自由席に移動して下さい」
「いや、この体の状態ではまだ動けません、動けるようになるまで一休みさせて下さい」
まあ理はもとより車掌の側にあることは承知している。そうこうしていると車掌長とおぼしき年配の車掌が現れた。
私はこのダイヤの組み方に無理があること、やっとこ重い荷物を抱えて滑り込んだ老人に、これから、この重い荷物とともに4号車まで移動せよという のは、規則はそうだとしても、乗客の目線を無視した対応ではないか。措定席車も満席と言うならともかく、誰も乗っていないガラ空きの車内である。そもそも従来通りサンダーバードで富山までいければ何事も起こらないのに、こういうダイヤを組むから、乗客はひどい目に会わされるうえ、新幹線料金は仕方ないとしても指定料金まで払え、というのはあまりにも乗客のことを考えてくれていないではないか。と珍しく本気で怒ったのである。車掌長は流石に気の毒と思ったか、
「いや、そのままで結構です、お客様のご意見として書面で上司に伝えます。実は時折そういう話は聞いております」と車掌長。やっぱりそうなんだ。
かくて超短距離新幹線車内で、不愉快なやりとりをしているうちに列車はもう「終着駅」富山に到着した。
幸い私はいざとなれば、いまだに若者並みの速度でつっぱしれはするが、通常の高齢者、さらに身障者あるいは何かの怪我で早く歩けない人もいることをJRは想定して乗り継ぎ時間を決めているのだろうか。新幹線ー在来線の乗り継ぎ時間は 車掌によれば7分と計算されてダイヤを組んでいるそうだが、車椅子での乗り継ぎは7分では不可能と思われる。
金沢駅での新幹線への乗り継ぎ時間は7分だが「サンダーバード」が2分延着したので実質5分しか時間がない。おまけに私の乗っていたのは1号車、つまり先頭車だから長いホームの一番端に止まる。エスカレーターに乗ってる悠長な時間はないから、重い荷物を抱えて階段をかけおり、混雑している新幹線改札口を無理やり人を押しのけてとおり、長い地下道を早足でやっとギリギリ出発間際の「つるぎ」に駆け込んだ。もう疲労困憊である。
私がたまたま乗ったのは7号車、指定席車であるが、私以外乗客はいない。乗り換えさせられるだけでも腹立たしいのにこの有様。私の息切れはまだ収まらないうちに発車し、早速若い車掌が検札に来た。自由席で十分と思ったから指定はとっていない。
「指定席券をお持ちでなければ4号車の自由席に移動して下さい」
彼としては当然のことを言っただけであろう。しかしまだ息切れも収まらないうちに、重い荷物を持って延々移動しなければならないし、そもそも移動している間に富山についてしまうほどの距離なのだ。
「もういくらもないのだから、私も疲労困憊の老人だから、もうここで勘弁して下さい」
「それでは指定料金を払っていただきます」
私はブチ切れた。
「理屈はあなたの言うとおりだし、指定料金も大した額ではないが私は払いません」
「それでは自由席に移動して下さい」
「いや、この体の状態ではまだ動けません、動けるようになるまで一休みさせて下さい」
まあ理はもとより車掌の側にあることは承知している。そうこうしていると車掌長とおぼしき年配の車掌が現れた。
私はこのダイヤの組み方に無理があること、やっとこ重い荷物を抱えて滑り込んだ老人に、これから、この重い荷物とともに4号車まで移動せよという のは、規則はそうだとしても、乗客の目線を無視した対応ではないか。措定席車も満席と言うならともかく、誰も乗っていないガラ空きの車内である。そもそも従来通りサンダーバードで富山までいければ何事も起こらないのに、こういうダイヤを組むから、乗客はひどい目に会わされるうえ、新幹線料金は仕方ないとしても指定料金まで払え、というのはあまりにも乗客のことを考えてくれていないではないか。と珍しく本気で怒ったのである。車掌長は流石に気の毒と思ったか、
「いや、そのままで結構です、お客様のご意見として書面で上司に伝えます。実は時折そういう話は聞いております」と車掌長。やっぱりそうなんだ。
かくて超短距離新幹線車内で、不愉快なやりとりをしているうちに列車はもう「終着駅」富山に到着した。
幸い私はいざとなれば、いまだに若者並みの速度でつっぱしれはするが、通常の高齢者、さらに身障者あるいは何かの怪我で早く歩けない人もいることをJRは想定して乗り継ぎ時間を決めているのだろうか。新幹線ー在来線の乗り継ぎ時間は 車掌によれば7分と計算されてダイヤを組んでいるそうだが、車椅子での乗り継ぎは7分では不可能と思われる。
2015-08-07 19:08
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コメント(4)
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御察しいたします!! 苦情もサービス向上の助けなのですが、当人にはかなり堪える場合、全ての御客様も同様だろうと言うべきでしょうね
by めるふぁん (2015-08-08 16:12)
なにもかも、当地では、全てが東京を向いているから、名古屋や関西方面にまったく配慮しないいびつな構造が原因だと思います。
by klaviermusik-koba (2015-08-08 23:20)
kobaさん、こんにちは。Y103です。
帰省の横浜→神戸を北陸新幹線(かがやがやき+サンダーバード)経由にしましたが、金沢駅の構造にも問題ありと感じました。1列車で何人が乗降し乗り替えるつもりなのか、ホームへのエスカレーターや階段、改札機が少ないと思います。近年のJRの駅の構造の傾向に感じます。
by 田中靖 (2015-08-14 23:24)
Y103さん こんにちは。
最初は混乱もあるがそのうち乗客も慣れる、と思っているフシはあります。「つるぎ」は当面慣れるまでは、博多ー小倉間のように全車自由席にしておけば(どのみちごく少数の乗客しかいない)よく、必要になってくれば指定席も作ればいいと思います。
確かに金沢駅も富山駅も連絡通路が一本しかないので、駅全体の面積の割りにはたくさん歩かないといけないのです。
横浜ー神戸、このルートは面白いですね。湖西線のあたり、景色も良く、乗っていて楽しいです。
by klaviermusik-koba (2015-08-15 16:47)