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日曜の午後のレッスン [ピアノ音楽]

時折私のところにレッスンに来るYさんが午後、リサイタルをするから、とその曲目の相談かたがた、私のレッスン室に現れた。いつも生真面目な顔で現れるのだが、今日は何かいたずらっぽい目つきで部屋に入ってきた。
「どうしたの?」
と聞いたら、こんな話を聞かせてくれた。

夏休みにドイツのフライブルクでSchnurr教授のセミナーがあったので、参加してレッスンもしてもらってきた、という。可笑しかったのはそのレッスンの内容だという。そういえば先月末,モーツアルトのKV284のソナタを私のところで聞かせてくれ、私はその曲についてあれこれ説明はしたが、Schnurr先生の説明の内容が、終楽章のどの変奏についても私が言ったのと全く同じ、まるで前から申し合わせてあったかのような説明だったそうなのだ。
「まあ同じ内容でもドイツ語で聞かされると有り難みが違うでしょ?」と私。

特に終楽章の第二変奏、このブツ切れの楽想をピアノでどう扱っていいかわからないようだったので、
「これは弦楽四重奏のスタイル。4人の奏者が同時に弾かないで、会話のように一人一人話し出し、時折ほかの人が相槌を打つような、モーツアルトが弦楽四重奏曲で特に好んでよく使う書法」と説明した記憶が蘇ってきた。私は特に変わったことを言ったつもりはなかったが、Schnurr先生は私より5,6年先輩だが、同じ説明だったようで「やはりドイツで教育を受けると誰でもこんな発想になるのだなあ」と私も一緒に笑ってしまった。もっとも当の彼女もドイツで何年も教育を受けたはずなのだが。。。。
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