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阪急900型 [模型鉄道]

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先のデイ100の成功に気を良くして勢いに乗って制作したのが、当時阪急神戸線の最新鋭、900型4両編成である。でもあとで製作したはずのこの車両のほうが保存状態はずっと悪く、塗装は剥げ落ち、少し触るとバラバラに崩壊してしまいそう。パンタ回りの屋根はセメダインの上に細かい砂利をふりかけたもので、当時は割に屋根の質感がうまく表現できたと思ったが、いまやみる影もない。ちょうど2両完成させたところで、私は大学生となり、東京の狭い下宿部屋に住むことになって、模型どころではなくなった。それにしても、高校三年生、受験勉強で忙しいはずなのにこんなものにうつつを抜かしていたらしい事は分かる。そういえば、当時東京の地下鉄丸ノ内線が開通したばかり、とか都電の5000型が新しく登場した、とか新車に気をとられ、入試の合間を縫って電車に乗っていた事が懐かしく思い出される。ピアノを練習しようにも練習場所がなく、暇を持て余していたからでもある。こんなんでよく入試に受かったなあ!

いっぽう、900型の残りの半完成の2両を友人に託し、故郷を留守にしている間に完成させてもらい、4両がなんとか揃うことになった。これ以後、しばらく私の鉄道模型熱はさまざまの事情でドイツでメルクリンに出会うまで一服する事になる。その間、世の中はHOゲージとなり、さらにNゲージ全盛時代を迎える、など慌ただしく変化を遂げる。実物の日本国有鉄道は客車列車主流から、「こだま」の東京ー大阪6時間半運転など高速列車の電車化の幕開けとなる。当時のヨーロッパの高速電車もイタリアの「セッテベーロ」くらいではなかったか。60年以上も昔のお話。

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