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コントラバス [音楽全般]

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弦楽器の演奏家には釈迦に説法だが、弦楽器群のうちヴァイオリン属に分類されるのがヴァイオリン、ヴィオラ、チェロであって、大きさこそ違うが同じ先祖を持つ。ところがコントラバスだけはヴィオル属でヴィオラ・ダ・ガンバなどと同じ先祖を持つ。弦楽合奏の中でコントラバスだけが違う家系に属することになる。バロック時代にはヴィオローネと呼ばれたが、我々の知っているコンバスとどう違うのかはわたしにもよくわからない。このヴァイオリン属と同じ形の楽器は先述の高山さんが特注で作られた、チェロの形をしてはいるが、紛れもないコントラバスなのである。だから、正確にはコントラチェロとでも呼ぶべきかもしれない。ヴァイオリンと全く同じ形状だが、楽器の体積は通常のコントラバスと同じになるよう設計されているのだそうだ。

これは高山さんの発明になるものかどうかは聞きそびれたが、室内楽、もしくはソロに使うにはとてもいいのだそうだ。ご覧のように4弦である。もちろん高山さんの素晴らしい演奏技術があってのことだが、室内楽の中でも軽快に響き、しかも低音の重厚さも兼ね備えている。通常コンバスは立って弾くか、コンバス専用の高い椅子(パチンコ台の椅子の少し背の高いようなもの)を使って演奏されるが、これは通常の椅子に腰掛けて演奏されるので、見かけ上はでっかいチェロだなあ、という印象である。(少し正確にいうと、背もたれなしのピアノ用椅子をやや高めに設定する)

この楽器で先日のシューマンのピアノ六重奏が演奏されたのである。そのせいかどうか、他の楽器と音色が実によく溶け合い、私は終始聞き惚れていた。5弦のコントラバスは通常室内楽には音が重すぎて使わないそうだが、大編成のオーケストラには欠かせないものだ。



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