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あすなろう鉄道 [鉄道全般]

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昨年の暮れのこと。ご存知、超狭軌鉄道、旧近鉄内部八王子線が近鉄の経営を離れ、軌道をはじめとするインフラ部分は四日市市が負担をし、運転は近鉄が行う、3セク「あすなろう鉄道」に変貌したのを見に出かけた。内部線、八王子線全線を乗って見たが、ざっとみたところ大きな変化はない。新しい列車,と言っても完全な新製は中間車だけだが、ここに空調の設備を取り付けた。旧型車も改造を施して、3両固定ひと編成だけ、ブルーとクリームに塗り分けた。新幹線をイメージしたのだそうだ。私が見たのは内部駅の構内で、何やら何人か係員が乗り込んで整備中と見え、営業運転には乗ることはできなかった。

いずれは他の車両も空調をつけて同じような編成(全部で7編成とか) になる予定だそうである。もともと、地方鉄道としてはかなりの利用率があるので、廃線にしなければならない差し迫った事情があるわけではないが,超狭軌ゆえ、車両が老朽化しても,他の大手の車両を中古で購入する訳にはいかない。新製するとなれば膨大なコストがかかる。これが近鉄が手放したくなった最大の理由である。多分今後このコストを市が負担することになるのであろう。写真は撮って来たのだが場所が悪くどれもうまく撮れなかったので、友人であるYRFCの則松氏の了解を得て、拝借し、掲載させていただいた。今の人たちに乗ってもらうのには空調設備は必須であろうが、残りの編成は、ボツボツ、ということのようだ。

空調が整ったことによる嵌め殺しの窓、身障者用スペース、など近代的でスマートな車体に生まれ変わった。私の高校時代、三重交通の経営で、豚の鼻型のガソリンカー、木造客車を2軸の小型電機の牽引する列車、スイス方式とでもいうべき強力な電車が木造客車を牽く、など様々な昔懐かしい列車が思い出されて感無量。私の記憶にはないが、もっと以前は蒸気列車が走っていたそうで、昔から地方鉄道の経営は大変だったようである。機関車が、ケッソン,ケッソン(欠損)といって走る,と揶揄されていた。


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