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救急医療、自分でどう対処できるか [プライベート]

心筋梗塞や脳梗塞など、急な病人が出たら救急車が来るまで自分でなにができるか、という講習会が、近くの区役所の出張所で開かれたので妻共々参加してきた。まあこの年だから、自分になにができるか、よりも人にやってもらう可能性の方がはるかに高い。それでもなお、行ってみる気になったのは、最近、身内でも心筋梗塞で倒れた、心臓の具合が少し、という例が起こるようになったので,人ごとでなくなって来たのである。

内容は人が突然倒れた時の、観察のポイント、素人でもとっさの対処の仕方によっては、助かる確率がかなり高い。どうすればいいか、なにも知らないとただうろたえるだけだが、どういう手順で、救急車を呼び、その間に心肺蘇生に素人でもある程度、かかわれることがわかったのは収穫であった。人工呼吸の仕方、心肺蘇生術、最近どこにでも設置されるようになったAED(心臓に電気ショックを与えて元の機能に戻す装置、1500Vの電圧を瞬間的に人体に流す、これは電車並の電圧をかけることだから考え方によってはずいぶん怖い)の使い方はまず、一般の人はほとんど誰も知らないのではないか。これでは宝の持ち腐れである。ただこの機械が万能でないことも確かで、人間の手による心肺の蘇生術とあいまって、その役割の一端を果たすに過ぎない。

目からウロコだったのは、一般によくTVなどでも見る、心臓を押してマッサージするのは、心臓のためもあるが、瞬時を争うのは脳死にならないためらしい。心臓はしばらく動かなくても蘇生するが、脳に血流がいかなくなると、その瞬間から脳死がはじまる。それを防ぐため人工的に血流を脳に送り込むのがその第一義的作業であるのだ。

4時間にわたる講習と訓練の後にテストがあり、これに合格すると2級の証明書がもらえる。だいぶんわかった気になったのだが、問題はうちで実習、つまりさらって見ることができない、という点にある。健康な人には絶対にやって見ないでください、ときつく言い渡された。これでは一週間もすれば忘れてしまうではないか。それでもなおかつ、全くなにも知らないよりはマシかもね、と疲れたので終わってから近くの店でコーヒーを飲みながら語り合った次第。


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