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メルクリンはサボるな(2) [メルクリン]

私はメカに疎いのでよくわからないのだが、やはりデジタルというのはどうも何か無理があるように見える。私が初めて買った103。ごく初期のアナログからデジタル化した103型はデジタルレイアウトでの不調に長年悩まされ、もうほぼ諦めていた。ところがふと気がついてアナログで走らせてみると、意外と走る。そしてアナログで何時間も走らせているうちにどんどん調子が出てきたので、多分無理だろうなあ、と思いつつも、デジタルのレイアウトに戻して見たら、ここでもすっかり調子を取り戻してまるで水を得た魚のごとく走るようになった。

一方この40型である。これはもともとデジタル仕様で、比較的新しいサウンド付きであり、カルダン駆動の4軸駆動だが、当初から不調だった。ウオームギアであるため、ほんの僅かの通電不良の箇所でも息つきを起こす。てっきりレールも車輪も汚れているせいだと思い、ある区間、レールを徹底的に掃除し、車輪も十分に磨いてこれ以上は無理、というところまでやったが、以前よりマシにはなったものの、やはり完全な走行には至っていない。

そこでこれもアナログに移してみたら実にスムースな走行ぶりである。デジタルのものをアナログで走らせるのはあまり望ましくない、と聞いていたのでこれまで控えてきたが、これもしばらくアナログで飼いならしてみようと思う。デジタルではうまく走らないものでもアナログではすべて調子良く走るが、その逆はない。模型列車の走行にそもそもデジタルは無理があるのだが、そのほかのメリットが大きいので無理をしてデジタルでやっているのではないか、という気がしてならない。

そうはいってもほかの大部分のデジタル車はちゃんと走ってくれているから、この原因は一体なにからくるものか、悩んでいる。
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メルクリンはサボるな [メルクリン]

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そう説明書には書いてある。つまり「あまり長い間走らせないでおくと、モーターにさされた油に埃がたまり、アマテュアを損傷するおそれがあります」。

あまり説明書になど読まないが、オイルを差す、という項目にははっきりそうある。そして実際そうなのだ。我が家の何両かの動力車もそういう状態にある。昔の製品ならばバラしてモーターの掃除をすればそれで済んだのだが、今やうっかりバラすと元に戻らなくなるので、油も怖くてさせない。むしろなにもしない方がいいのかもしれない。レールの汚れも相当なものだが、架線やトンネルだらけのレイアウトでは清掃もなかなかままならない。レール清掃用のフェルト付きの貨車を5両追加発注したが、これでもどれほどの効果も多分期待出来ない。一般公開されているような巨大なレイアウトのメンテはどうしているのだろうか。

80両以上もある動力車を常にいい状態に保っておくのはなかなか難しい。久しぶりに引っ張り出して走らせてみたこの二つの機関車もそうであるが、なかなか調子が出ない。それでもしばらく走らせているうちにご機嫌はなおってきた。概して昔の製品はナーヴァスではないので、戻りも早い。デジタルよりアナログである。この塗色の120型はとても気に入っている機関車なのでヘソを曲げられては困る。やっと調子が出てきたところで、もう一踏ん張り、と思っていたら下から声あり、「ごはんですよ」。

Rollende Weinstube [メルクリン]

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しばらくぶりのメルクリンネタです。

こんなものが実在したのかどうかも知らないまま、店頭で見つけて衝動買いをしたのはいいが、どんな列車に連結したものやらわからず、お蔵入りになっていた。メルクリンは実在しないが、いかにも実在しそうに見えるものを時折出してくるのが憎い。どのみち模型は遊びなのだから、そう目くじら立てるほどのこともなかろう。がGesellschaftswagenでRollende Weinstube(走る酒場?)ということになるとワイン好きの団体旅行用なのかもしれないが、それにしてはAbteilwagenで、部屋が仕切られているから大勢でドンチャン騒ぎをやるには不向きな気もする。2等車だから座席も広くはなく、どこにボトルやグラスやおつまみを置くのかしら?実在したとすればいかにもHbf向きの客車という気がする。

DBロゴはLufthansa Expressのように車体の下、隅の方にごく目立たないように、ではなく、中央に堂々とあるところを見ると、民間の観光会社が借りているふうでもない。色調は画像からははっきりとわからないが、ほかのタルキスと比較すると、クリームの部分が少し青みがかっていて、見慣れたタルキスとは明白な違いがある。単独に普通の列車に組み込まれるのか、それともこういうものを何両もつなげて豪快な一編成のワイン列車になるのか。どちらにせよ、日本ではちょっと考えにくい客車ではある。

これに対応する28センチ客車はまだ出ていないようである。それにしても28センチ客車がドイツ国内ものに限られるのは何故だろう。

プロシャ国王宮廷客車 [メルクリン]

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(国王専用のサロンカー。ボギー台車自体まだ珍しい時期、3軸台車を履いている)


メルクリンからは私の知る限り、ウィルヘルム・プロシャ国王の宮廷列車として2度ほどモデルで発売されている。一度は機関車と5両の客車セットとして、一度は王妃のサロンカーの単品として。ポツダムの宮殿はフランス・プロシャの戦時中にもかかわらず、建設が続けられた。プロシャ国王はベルリンとポツダムを列車で往き来していたが、いつからかポツダムの方を本拠とするようになった。

プロシャの宮廷列車ついては拙ブログで各車両を以前にご紹介した。先般ポツダムを訪れた時、是非みたいと思ったのが、宮廷客車の保存のされ方である。2006年のメルクリンカタログに宮廷客車の保存されている内部写真がモノクロでやや不鮮明であるが掲載されている。Potzdam-Wildpark駅の北側に位置する建物(画像)で外側から見る限りでもそれ自体宮殿、といってもおかしくないほどの立派な建造物である。宮殿の多くの建物は内部公開されていないし、目下大掛かりなレストア工事が始まっている。宮廷列車の建物も現在DBAGの管理下にあって内部を見られないのは残念であるが、メルクリンの精巧な模型でそれをうかがうことはできる。

宮廷客車のほとんどは廃車になっているが、一部はMITROPAの寝台車として生き残った。ウィルヘルム国王は東はトルコまで鉄道の敷設権を持っていたほど、鉄道の充実を国策としていた。結局そういう贅沢な生活が民衆の反感を買うことになり、いずれ王制が崩壊することになるのだが。蛇足ながらメルクリンのカタログではこの貴賓車はなぜかエポックⅤとなっている。

南相木Hbf例会(3) [メルクリン]

まだまだボツにするには惜しい映像も多いけれど一応ご報告はここまでで一段落とします。
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「Bavaria」ドイツ国内編成とこれはHOe?

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「Wismar」いわゆるブタの鼻。まだ未完成だがラック区間の急勾配も単両なら通過できる。多分この車両はLGBですね。

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これも今回の「Eine Ueberraschung」(不意打ちの驚き)。このバスのチャーターがなければラインゴルト編成始め、メルクリンの一番ゲージが運搬できない、といえばその大変さがおわかりいただけよう。不可能ではないにしてもこの山奥に一番を搬入する大変さ、ただただ脱帽です。その意味でも南相木村のそれも最山奥での映像は貴重なものとなります。もしこの次、こんな機会が持てるなら、少し村の人にも宣伝して見てもらいましょうか。

実は私、この村で二度ほどコンサートやったこともあるのです。その反応からすると案外面白がられるかもしれません。え、その人たちへの対応がまたたいへん?それもそうだなあ。

南相木Hbf例会(2) [メルクリン]

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メルクリン一番のスイスクロコ。実物をおそるおそる手に取るとさすがにずっしりと重量感がある。なかなかこの景色にも似合います。

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我が家のもう一つのレイアウトが登場するのは初めて。一応固定ではあるものの、固定分割式、とでも名付けるべきでしょうか。二つのMレールユニットはそれぞれ個別に運転できるが、それを鉄橋でつなげるとこうなります。

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この日のハイライトのひとつ。メルクリン一番の珍品、*シーネン・ツェッペリン。プロペラがうまく回らず、Mさんいろいろ工夫されたが残念ながら成果はイマイチ。暴走!は痛快だったがやり過ぎで、カーブを曲がりきれず、草むらにジャンプ!
少し車体に傷がついたが、雑草のおかげで被害は最小限ですんだ。

*シーネン・ツェッペリン: 「レールの上を飛ぶ飛行船」とでも訳するか。車体の後ろにプロペラがあり、その推進力で走る、という珍しい試作品。ご覧のように長い車体ながら2軸なので、どこまでスピードを出せたかわからない。ジェットエンジンもない時代のものだ。いまなら、自転車にジェットエンジンを付けて時速300キロとかで走る時代。模型はもちろん通常のモーターで走る。
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ラインゴルトの一日名誉車掌長。「うー」。可愛いが性格の悪いオバサンねこ。

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HOもいくつかレイアウトがあったがこれもメインの一つ。03+メルクール快走中。

新しい41型 [メルクリン]

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ここまでやるか、と思わせる新しい金型の41型、とうとう買ってしまった。以前の41もよくできている、と気に入っていたが、精密さ、という点では今回の製品は量産品としてはもう限界まできているのではないか。いろいろなヴァリエーションがリリースされているが、私はやはりこの渋いウエザリングを施したのがいい。今回はもちろんmfxのフルサウンド付きである。おまけにディスプレイ用のレール付きであるが、これはまあなくもがなである。

ウエザリングのもっと徹底したのがROCOからもでているが、これはウエザリングを通り越してほとんど廃車寸前のサビだらけ、雨ざらしの状態風でいくらなんでもやり過ぎの感があるが、これはこれでまた、廃墟趣味の人にはこたえられないのかもしれない。

あまりに細かいパイピングなどが多いのでちょっとしたことで取れてしまうので扱いにはものすごく神経を使う。以前の製品のつもりで少しいいかげんに扱っていたら、ロット周りを壊してしまった。運転できないわけではないが、昔の製品のように机から床に落としても、ちょっと塗装が剥げる程度の堅牢さは昨今の製品には望むべくもない。それでも昔のケースには「箱から取り出す時にはロット周りやパンタグラフなど損傷しないよう気をつけて扱うこと」という注意書きがあったものだが、今はそれすらない。

セットものの不自由さ [メルクリン]

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(次位以下のverkehrsrotのシルバリンゲはフライシュマンのもの。これも編成に入るようになった)

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良く考えずにうっかり買ってしまった218型+シルバリンゲの3両セット。218は新しい金型で素晴らしいのだがこのセットカプラーが特殊な固定編成であり他の車両を入れることができない。我が家ではシルバリンゲの車両が一番数が多く、いろいろな種類で全部で10数両あるがこれらを編成替えして楽しむことができない。やはり218は単品で買うべきであった。とはいえ、もう一両単品の218を買う気もしない。

そこで、もう固定編成は放棄し、この特殊なカプラーはちょん切り、普通のカプラーにとりかえた。これにより、218の活用法が一気に増えた。実物の編成はさまざまな塗色のもののごたまぜ編成になるのがドイツらしくて面白い。他国向けのシルバリンゲも編成にいれてしまう。「Gottardo」のような固定編成はそれのみに通用する特殊なカプラーでもいいが、こういうごく一般的な列車に特殊カプラーは向かない。衝動買いが裏目に出た一例。

オープンデッキ客車 [メルクリン]

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(ヴュルテンベルク王立鉄道の古典4等!客車。これに似合いそうな蒸機はメルクリンにはたくさんある)
私の少年時代にはこんなオープンデッキの客車は日本でも地方鉄道にはいたるところで見られたものである。この画像の時代はドイツもまだ統一していなかったが、王国どうしの列車の乗り入れはあり、それぞれの国で勝手な車両を運行していたのでは能率も悪いから、ある程度相互交換ができるように王国の中でもダントツ強力なプロイセン王国主導で車両の統一を図ろうとする動きが活発であったが、依然として地方色独特の面白い車両は数々あり、今のようにどこへ行っても似たような構造、形になってしまった時代からみると趣味的には面白い時代であったといえよう。それらの中で模型化されているのは多分ごく一部であり、ユーザーが所有しているものはさらに限られる。特に若い世代には興味を持ちにくいのかもしれない。

オープンデッキ客車、といえばだいたいが木造車であったのは、アメリカも日本も似たようなものであった。私も正確に知っているわけではないが、ヨーロッパの方が半鋼製化が早く進んでいたのではないかと思う。これも多分その一つで外観が古色蒼然としている割にはれっきとした半鋼製車両である。木造車は構造的にも弱いので、火災にも対応できないし、古くなると車体はきしみ、スタートの時など、真横からみると四角いはずの車両が平行四辺形にもなり、今にも壊れそうなのだがこれが以外とこわれないのだ。

冷房などない時代、真夏日にはデッキの金属棒につかまりながら体を外に突き出して風に吹かれて乗るのは、実に爽快なものではあるが、事故もあった。ポイントの連続で振り落とされた、電柱に頭をぶっつけて死んだ、などは時折聞かされたものだが、それは、そんなバカなことをするヤツの自己責任であり、社会問題になったという話も聞かなかった。まして鉄道会社が責任を取るなどのこともない。今は痴呆で徘徊して踏切ではねられて亡くなった家族が監督不行き届きで損害賠償をさせられる、過酷な時代となった。

スウェーデンの機関車(続き) [メルクリン]

今日はレールに乗せて見た。あれ?と思ったのはまず動かないのである。パンタをあげた状態でショートしているらしい。パンタをおろして見る。通常に動く。今度は二個あるパンタを交互に下ろして見た。いずれもダメである。このトラブルは以前にも経験しているので、さてはパンタと車体の何処かがショートしている、と思って車体を外し、何箇所かそれとおぼしき箇所を絶縁して見たがやはりダメである。いったいメルクリン社は出荷する前にテストして見たのだろうか。

そこで架線集電を諦め、パンタが架線とショートしないよう、まず、シューにテープを貼り付けてみた。これで動きはするが、何週かするうちに架線とこすれて落ちるホコリがやたらと多く、これは失敗。

次に糸で架線の高さを引っ張って適当なところで結んでみた。これは簡単でいい方法ではあるがレイアウトの架線はどこも同じ高さであるわけではない、トンネルなど架線の低いところではショートする。そもそも糸の垂れ下がっているのがやはり気になるのでこれも失敗。

それでは、と今度は菱形パンタの真ん中の折り目の鉄線がU字形に折り曲げられているのをラジオペンチで硬くしめてバネが効かないようにした。これなら手で好きな高さに調節できる。当分漏電の原因がわかるまでこれでいくことにした。パンタのシューも実物に近くかなり短いので、うちの旧型の架線システムでさえ、うまく追随してくれない。まして最近のシステムはもっとセンシブルだからかなり大変であろうと想像される。

サウンドに関しては格段に質が向上した。これまでのどこかオモチャっぽさが消え、電気機関車というむつかしい条件でさえ、かなりの出来栄えで、これでこそサウンドの魅力、というに十分。やはりせめてこのくらいのレベルにはならないとサウンドを満喫する、というふうにはなりにくい。ありがたいことにファンクションの順位が重要と思われる順位に並んでいるので、うちの旧式なパワーパックでもブレーキ音、モーターのうなり、コンプレッサーなどのサウンドは聞ける。貨車専用機だからスウェーデン語の駅アナウンスが聞けないのはちょっと残念。

少しびっくりしたのは、f2のボタンを押し、同時にノッチを入れても機関車はすぐには動き出さない。モーターが唸りだし、いろいろな準備音があって、5、6秒後たってゆるゆる動き出す。これはにくい。止まる時もf2スイッチオフにしてもしばらくはサウンドはなり続け、ブレーキの空気が抜ける音が終わるまで続く。けれどもサウンドをオフにしている時は通常通り発進、停止する。これからはサウンドとスピードのコーオペレーションがどのように進化するかが今後の注目点かもしれない。室内灯、運転台のライティングはCSが必要になるが、これはまたいずれ。

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