SSブログ
洗足学園特別講座 ブログトップ

シューマンの「子供のためのアルバム」 [洗足学園特別講座]

 シューマンの「子供のためのアルバム」。ある音大の大学院の学生に、この曲集の中で、子供の頃にどれか弾いたことがある人、といったらほとんど誰からも手が上がらなかった。というより、この曲集の存在すら知らない学生がいたのにはびっくりした。
以前にもブログでふれたが、シューマンは「子供のために」作曲したが、バッハの「インヴェンション」のように系統的にきちんとした教則本を書くつもりだったわけではない。シューマンの独特の音の夢の世界を小さな子供にも分け与えたかったのだろう。ピアノを弾く子供たちに「夢」がなくなってきつつある、と最近私は強く感じる。この講座で「音楽の夢」とはなにか、を改めて問い直してみたいと思っています。

7月10日  18:00 から   洗足学園大学  アンサンブルシティ棟 どなたでも入場できます。入場無料。

(追記)毎回ユニークな内容でご好評をいただいておりますこのシリーズ、もうかれこれ10年近くになると思います。最近思い出すだけでも、信時潔のピアノ曲、ベートーヴェンのハンマークラヴィア・ソナタのフーガの演奏法と分析、日本人の解釈するショパンのマズルカなど、演奏法、作曲法、形式、楽器法、音楽史、など多方面からのアプローチでほかには見られないシリーズです。今回のシューマンのユーゲントアルバムもご好評のうちに終わりました。ご関係の先生方、いろいろお世話頂き有難うございました。私が元気で、洗足学園大学がサポートしてくださる限り今後も続けたいと思いますのでよろしくお願い致します。
洗足学園特別講座 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。