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Ge4/4 || [LGB]

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2016年元旦早々,すごいヤツが来た。大型客車を引かせる機関車としてレーティッシェ・バーンの狭軌用電機の中堅。Ge4/4 || 赤色塗装。LGBが一番のっていた頃の製品なので、実に細密によくできている。だいたいレーマンは頑丈だが少し大雑把、というイメージがあったが、これでそのイメージが払拭されたほど細部までよく作り込んである。客車とのバランスを考えたか、やや実車より短めの感がある。

ものすごく重い。もうこれ以上LGBは買うまい、と思っていたのだが、目の前にしてみるとやはりこれはどうしても欲しくなる憎い代物。よほど牽引力に自信があるのか、ゴムタイヤがない。Arosaのネーム入りだが、これは必ずしもアローザ線のみで使われるわけではない。最近は広告入りのものが増えて来ているが、広告なしのピュアな赤色版はなかなか手に入らない、という意味でも貴重な戦力となろう。

南相木日記 [LGB]

今年初めての南相木。それも3日しか滞在できないけれど、やはりここにくるとホッとする。気になるのはレーマンだが、完成して一冬越したあの頑丈なコンクリート製の道床のアーチ型橋脚部分が冬の寒さで本体との継ぎ目で約5ミリ程度沈下している。たぶんここのところは底の部分の面積が狭いために、支えが効かないのでずれたものとみえる。とりあえず、レールが頑丈だから運転に支障はないものの、気候の条件の厳しさを思い知らされる。モルタルでなんと補修のきく程度ではあるのだが。

新しい新顔にアメリカのイエロー塗色のボギー古典客車が3両加わった。カメラを持っていかなかったので画像をお見せできないが、1-Cのテンダー機によく似合う。このスケールのレイアウトだともう2両くらいあってもいい感じはする。どうやら息子たちが細工を施したらしく、機関車のサウンドがアナログではあるものの実現した。なんといってもスピーカーの大きさが違うから、ドラフトと警笛の迫力はかなりのもので、腹に響く、というと少しオーバーだが、HOに慣れた耳にはその差は大きい。警笛の鳴ったあと、近くにいる小鳥がいっせいにさえずり出すくらいなので、東京の庭でやると近所迷惑になるのでは、と思われるくらいの音量。だが、まだメルクリンと比較すると少々おおざっぱな感じはする。

今年はYRFCの人たちにもメルクリンを見てもらうため、Cレールを持ち込んだ。在来のMレールで、という手もあるのだが取り扱いの簡単な方を選んだ。


LGBのゆくえはどうなるのか [LGB]

LGBの経営が破たんして売りに出された、という事で、LGBユーザーとしては気が気でない。いろいろ買い取ろうという企業は結構多いらしいのだが、実際のところ、内容を見れば見る程経営があまりに放漫財政なので二の足を踏むらしい。
メルクリン社が買収した、とかする、とか情報はあるものの、どうもこれも定かでないらしい。リマとかリバロッシとかジュエフなどが統合している一方、(これもうまく行っているのかどうかは分からないが、製品が質的に向上した事は確か)こんな大変な中、新しく参入する小さい会社もあるらしくて、私には何がなにやら良く分からない。鉄道趣味というのは、ある程度生活に余裕のある大人の趣味だから少子化はあまり関係ない、いい製品さえ出せば、買ってくれる人は世界中いくらでもいる、というものでもないようだ。


南相木鉄道日記 [LGB]

 この前やったはずの集電不良対策をさらに徹底した。古いジョイントが使われている3分の2くらいの部分は、はんだ付けでワイヤを通したのでこれでほぼ大丈夫になった。結局決め手はこれである。それでもなお100%確実といかない原因が一つある。急カーブ。バラストである程度固めてあるはずなのだが、重量機がかなりのスピードで通過するたび、ほんのわづかずつズレが生じ、エンドレスの思いも寄らないところのジョイントが、わずかにずれて接触不良をおこすらしい。ほとんど全線が電気的につながっているはずなのに、思いもかけないところで機関車が止まってしまうのはこのためなのだ。こうなったら全部エンドレスごとワイヤを通すしか100%完璧はあり得ない。ジョイントを新品と取り替えるほうが楽なのだが、屋外だからすぐ錆びる。

 ここまで徹底してやってきて驚いたことがひとつある。前のオーナーD氏がたぶん入門用に買われたのであろう、最古と思われるロッド式の2軸ディーゼル機がある。ライトもつかないし、ドアも開かない、部品は最小限しかない「D10」とあるがLGBの最廉価版であろう。肝心の車輪はすり減って傷だらけでデコボコ、これまであまりに走りが悪いので物置の片隅にほったらかしておいた。路線整備が出来たところで、多分無理だろうが、と思いながらも走らせてみたら、実にスムースに貨車を数量牽引して走るではないか。こんなひどい状態になっても走る! ドイツの職人気質をここにもみる思いがした。


ベルニナ線の古老 [LGB]


 スイス最大の私鉄、Rhaetische Bahnで1900年代初め頃から活躍していたこの電車も、もう多分現役は引退したに違いない。四日市鉄道ファンクラブの友人たち数人とスイスの私鉄巡りにいったのは1995年頃だっただろうか、朝6時、サン・モーリッツ始発のこのローカル電車に乗り込んだ。単両ではあるが、1等の喫煙室と禁煙室、2等の喫煙室と禁煙室の4室に分かれている。私たち以外ほとんど乗客はいない。観光客は全部といっていいくらい、ベルニナ急行に乗るから、こんなものに乗る物好きはあまりいないが、普段着のスイスに接するにはこのほうがいいのだ。乗客が比較的多いときでも、これの重連でこなしている。

 このベルニナ線はスイスのサン・モーリッツからイタリアのティラノまでだから、こんなローカル電車でも一応国際列車ということになるから変なものだが、16メートルくらいの小型車であるのはそれなりの理由がある。最小45メートル、というヘアピンカーブが随所にあるためだ。

 うちの南相木鉄道もそれに負けず劣らずヘアピンカーブは多いがこのLGBのモデルはそれもものともせず通過するし、ラック区間ですら、平気で上り下りするすごいやつ。
(8月1日 南相木にて)


南相木鉄道(3) [LGB]


これはあまりにも有名なスイスRhaetische Bahnのミニクロコ。私の鉄道にも置いてみたが、写真写りはわるくないものの、この山奥の鉄道には片手では持ち運べないこの巨体はあまり似つかわしくない。6軸でそれぞれのボギーに集電子が合計4個もついているから、集電は完璧、といいたいが、やはり以前にもブログでふれたように、さまざまな原因が複合して集電不良が起こる。この機関車とて例外ではない。長い冬が過ぎたら、レールは一度すっかりクリーニングする必要がある。無精をしてそのまま走らせても最初は調子よく走っているようにみえるが、そのうちレールの汚れが車輪にもくっつき、救いがたい集電不良が起こってくる。その結果レール磨きはもちろん、車輪も全部磨かなければならない。6軸全部磨くのは容易ではない。


南相木鉄道(2) [LGB]


オーストリアのインスブルックの近郊にあるZillertalbahnで現在も活躍しているナローのC-1という変わった軸配置のタンク機関車がある。実物は黒塗りで赤い線が入っている。以前持っていたのがそれだったのだが不注意で動力をこわしてしまった。これは二代目で、普通LGBは通常の車輪からの集電とは別に集電子(コレクター)がついているのだが、この機関車に限って集電子がない。それにもかかわらず実に安定して走る。ユニークな軸配置にもかかわらず、スタイルとしてバランスのいいのが気に入っている。発煙装置つき。たまたまこの集煙装置付きの煙突をつけているが、いろいろな形の予備があります。


南相木鉄道(1) [LGB]


 以前のブログでご紹介した銚子電鉄で保存されているAEG製の小型凸電、あちこちに製造販売されたとみえてドイツ・オーストリアを中心に1910年代のナロー鉄道に多数存在していた。LGBからもそのモデルがいろいろなバージョンで発売されているが、我が家にもご覧の1両が存在し、元気で走っている。これはこのLGBの先代の所有者であるD氏より受け継いだ車両の中にあったもので、我が家に来てから10年にはなるから、製造年月はわからないがすくなくとももう20年くらいはたっているに違いない。日本の黒一色に比べ、派手な塗装だが、これはおそらく私の想像ではかなり後になって塗り替えられたものであろう。詳細をご存じの方は教えてください。

 


庭園鉄道の泣き所 [LGB]

せめて夏休みくらい、自分のやりたいことに没頭したい、と思ったが今年も思ったほどの休みは取れなかった。幸い鉄道好きな息子が二人育ってくれたおかげで、レイアウトの大がかりな管理についてはたいがい彼らにおんぶしている。南相木のレイアウトは気候が厳しいせいで、最初下の息子が作った2カ所の橋梁が崩壊、もしくは地盤沈下で使えなくなった。上の息子が、この夏、訪れた姪っ子とともにこわれた橋梁をコンクリート製の丈夫なものに掛け替えてくれた。その上、姪っ子のご主人というのが道路建設の本職、土木屋なのだ。これは鬼に金棒。

ここまではまあいいのだが、屋外鉄道の泣き所は接触不良。原因はだいたい3つ:
1,ゴミがレールの上にくっつく(アルコールで拭くか、専用のヤスリで磨く)      
2,レールのジョイントがダメになる(新しいジョイントに取り替えるかはんだ付けする)
3.車輪が汚れる(アルコールで大苦労して動輪を磨く)

そのほか。これら全部クリアしているのになぜそうなるの?というのもある。

ジョイントはあまりあてに出来ないから、最近は危なそうなところは片っ端からワイヤを渡してはんだ付けする。しかし、レールが太い真ちゅうのムクなので通常の60ワット程度のはんだコテではなかなかあたたまらないので、もっと容量の大きいはんだコテを探さなければならない。
結構大変ではあるが、メルクリンとはまたちがった牧歌的風情があるところが気に入っている。

これまでいろんなものを走らせてみたが、やはり小型機関車と2軸客車とか、材木運搬列車がここにはいちばん似合う。貨車に乗せる適当な小枝はいくらでもありそうなのだが、まっすぐで、適当な太さで、「材木」感のあるものはかなり探さないとそうそうどこにでも転がっているものではない。昔メルクリンの貨車に本物の材木を乗せたものがあったが、商品としてある程度の同じような質の、それもかなりな分量の材木をそろえるのは容易なことではなかったろうと実感する。


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