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南相木日記(自動薪割り機) [エコロジー]

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 この時期になると、そろそろストーブが恋しくなってくる。森に囲まれていながら燃料を確保するのはそう楽な仕事ではない。一番楽なのは出来た薪を買ってくることだが冬の使用量は半端ではない。マイナス15度にもなるから東京で趣味で薪ストーブを焚くのとは訳が違う。

 一方、敷地の中には唐松がたくさんあり、20年の間にものすごく成長し、日当りが悪くなるし、そもそも唐松は根が張らないので強風に弱い。幸いこれまで家屋や電線に倒れる被害は出ていないが、敷地内の何本かはこれまで倒れている。一度、誰か人を頼んで全部切ってもらおうかと思っていた矢先である。

 そこへ新兵器があらわれた。薪割り機なるものが持ち込まれたのである。これがあれば敷地内の唐松を切り倒して薪にすることができる。それだけで20年くらいは薪の確保は出来そうな感じはする。なかなかの優れものでカナダ製だそうだ。刃がある訳ではない。くさびのようなものがあって、そこに丸太をあて、後ろから6トンくらいの力で押しつけて裂く、というきわめて単純な原理だがこれがバリバリと丸太を裂いていくのは相当な迫力がある。

 

 

無印良品的デザイン [エコロジー]

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 日常何気なく使うものでも、案外いいデザインのものは多くはなく、カッコわるくてもそれしか必要とするものがないときはやむを得ず妥協せざる得ないものがどこの家庭にもあろう。我が家でいうなら、その代表例は、血圧計、ジューサー、電気釜、などなど、国内向けのものにはろくなデザインがない。いっぽう、輸出向けにつくられたもの、例えばTV、カメラ、車などはデザインが悪ければ世界に通用しないからちゃんとそれなりのデザインをしている。

 この写真はご覧のようにゆで卵をのせるもので、これは素晴らしいアイデア、といえる。木製の四角い木の真ん中を卵をのせる大きさにくりぬいただけの簡素なもの。6個あって、中に穴があいており木の細い棒に6個刺さってコンパクトに収納することが出来る。同時にこの小穴はゆで卵の表面の水分を下に逃がす役割も兼ねているところがニクい。コストはほとんどかかっていない。ei、とあるのはドイツ語で卵のことだが、この言わずもがなの文字も、デザインの面白さをきわだたせている。たまたまスイスの雑貨屋で見つけて買ったものだが、以来、ずっと愛用しつづけている我が家の無印良品の一つ。

スイス人の環境意識 [エコロジー]

 だいぶん前の話になるが、ジュネーブのどこか適当な街角に立って、道路脇に駐車している車をランダムに連続した10台を選んでそのうち何台が日本車か、という観察をしたことがある。スイスは自分の国では車を作っていないから、どの車も輸入車である。何回かやってみて、場所によってバラツキはもちろんあるが、だいたい平均して10台のうち、なんと7台までが日本車なのである。こんな変な自己流の調査を思いついたのは、スイスでの日本車の多さで、それの実際を自分なりの統計で確かめるためだった。

 ある登山電車に乗ったとき、隣に座った子供連れのスイス人が私に話しかけ、自分はもうずっと日本車に乗っているのだ、という。なぜですか? ときいたら日本車が一番燃費がよく、排気ガスも窒素酸化物など自然を破壊する物質が少ないからだ、という。みたところ、ごく普通のスイス人だが、自然環境という点では、観光立国のスイス人は環境にとても敏感なのだ、ということを感じた。四方陸続きで他の国に囲まれているスイスは,自国の努力だけではいかんともしがたい点が多い。それでも自国でやれるだけのことはやる、という意思の表れだろう。

 現在進行中のプロジェクトは、ゴッタルトやシンプロンのようなトンネルのさらに低いところに長大なトンネルをつくり(Gotthard Basis Tunnnel)、 ドイツとイタリアを結ぶが、スイスはただ通過するだけ、という輸送をなるべく環境に影響しないように、トラックや乗用車を、山のなかを通してしまおう、という作戦なのだ。そういえば峠越えには列車に車を積んで通過する、というピギー・バック方式が一番早く発達したのもスイスではなかったか。

 スイス人に車をほめられた日本ではどうか? たとえば関越トンネルを列車に車を積んで走るような非能率的な話は聞いたことがないし、成功するわけがない。
 東京で一番外国車の通行量の多いと言われる環八沿いで、やはりおなじようなウオッチングをやってみたが、だいたい20台のうち1〜2台が外車、という感じになる。自動車大国の日本で、これを多いとみるか少ないとみるか、は意見が分かれるところだろう。よく外国人が、日本人はこんなに優れた車を作っているのに、ベンツやBMWなどみんなほしがるのはなぜだ?と笑っている。

 


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