日本ショパン協会北海道支部例会 [ピアノ音楽]
ショパンのコンチェルト2曲と私の編曲したラ・チ・ダレム変奏曲の弦楽四重奏版の演奏は北海道では初めての試みと思われる。ラ・チ・ダレムにいたっては「世界初演」とプログラムにはうたわれていたが、内容はともかく、確かにそれはそうであろう。
5人のピアニストが第1番の1と2,3楽章、ラ・チ・ダレム、第2番の1と2,3楽章を分担して弦楽四重奏+コンバスという編成である。コンチェルトはコミネックという人の編曲で、ポーランドで出版されているもの。これがどんな編曲かにも興味があったし、どういう音がするのかは初めてだったので、興味津々、リハーサルからつき合った。
コミネックの編曲はもともと弦楽カルテットのために書かれているので、これにチェロパートをそのままコンバスでなぞって補強するのはいささか無理がある。ショパンはコンバスのパートはかなり細心に使い分けているから、基本的にオケのパート譜を使い、細部は手直しをする、という作業が必要になる。これには原曲のオーケストレーションを知った上での多少の編曲能力が要求されよう。リハーサル中、私はいくらかのアドバイスはした。私の編曲はもともと第2ビオラを加えた弦6重奏用に書かれているから何の問題も起きない。
ピアニストはそれぞれよく勉強してあり、出来不出来は人により差はあるものの、弦楽合奏とは予想外にうまくアンサンブルが取れていて、これはこれでこんなのもアリだな、という感想を持った。例会の試みとしては大成功であったといえよう。どのようにステージ上に楽器を配置するかが大問題だったがとりあえず今回はこんな格好になった。(10月5日、札幌・kitara小ホール)
2009-10-11 09:50
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コメント(3)
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いいですね、素敵な演奏のチャンスがあったんですねー。
来年お世話になります、よろしくお願いいたします。
今日は私はゲルネとエマールの演奏会にいってきました。
そこで、ヴァイオリンのAちゃんに会いました。
彼女のおかげで、ほんと、来年の企画が楽しみ倍増です。
頑張ります。
by K. (2009-10-11 21:27)
楽しみですねえ。こういうことがあるともう1年は生きなきゃ、と思います。
by klaviermusik-koba (2009-10-12 13:25)
もう見ました、面白いですね
by うたわれるもの 画像 (2010-12-09 18:18)