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台風一過、快晴の屈斜路湖、そして・・・ [旅行]

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台風一過、雲一つないチミケップホテルの近くを散策し、秘境を堪能した。今日は午後の飛行機が予約してあるから、あまり無理な遠出はしないことにして屈斜路湖に向かった。この辺は霧が多くてなかなか快晴に恵まれないのだが、昨日不運だった分、それを取り戻した感じがする。快晴の津別峠から見下ろす屈斜路湖は実にすばらしく、真ん中位置する大きい中島も、印象深い。

 屈斜路湖も摩周湖もこのあたりの湖はたいてい火山の噴火でできたカルデラ湖であるせいか、真ん中にたいてい小島があるのが特徴的で、摩周湖は全部絶壁なので上からおそるおそる見下ろすだけなのに対し、屈斜路湖は沿岸がなだらかでごく近くで美しい風景を楽しめるので親近感がある。「あなたとドライブをすると、いつも走ってばかりで何も見せてくれない」という妻の不満を気にしていたので、今回はここぞ、というところは必ず車をとめて見ることにした。

 この阿寒国立公園は日本でももっとも早くから国立公園に指定された地域で、いろいろな設備が整っており、環境にも配慮されている点、さすがだとおもう。

 最後になるが、ここには私の高校時代の苦い思い出が封印されている。親友でもあった同級の男子生徒がこのあたりで自殺をとげたらしい。弟子屈(てしかが)という土地について、彼から地理に詳しい私に聞かれたので、深い意味も分からず、そこへ鉄道で行く方法を教えたことがある。どうやら思いを寄せていた同級生の女子生徒にふられたのが直接の原因だった(と彼は生前私に語った)と思うが、実際はそれ以外にもいろいろと悩み事があったらしい。当のEX女子生徒もまだ存命中だし、何度か同窓会などで顔を合わせることもあって、私とも会話を交わしているが、もとよりそんなことは話題にすべきことではないから真実は分からない。はっきりしていることは彼から私に直接自殺をほのめかされたこともあったにもかかわらず、私がそれに対して何一つ有効な手を打てなかった(もっと正確に言えば打たなかった)のが、高校時代の悔やんでも悔やみきれない痛みとして今もなお私の心の奥深くに残る。今回ここを旅行先に選んだのもそれとまったく無関係ではない。彼が最期を遂げたであろう土地を自分の目で一度は見ておきたかったのだ。

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chiho

先生はいつまでも少年のようでいらっしゃいますね♪
湖が大好きなので素敵なお写真たまりません。
by chiho (2009-10-18 23:37) 

klaviermusik-koba

chihoさん、あなたに教わって始めたブログもずいぶん長くなり、今は自分の日記代わりになっています。日記と違うのは、時折読んでくれた人がコメントをくれることで、ブログを通じて知り立った人もずいぶんいます。(札幌)
by klaviermusik-koba (2009-10-19 12:41) 

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