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SWR(南西ドイツTV)の大井川鉄道取材 [鉄道全般]

 わずか8ページばかりの小さなパンフレットなのだけれど、SWR(Suedwest Rundfunk TV)の大井川鉄道の取材についての報告記事を興味深く読みました。akiraさんが送ってくれた小包の中に、彼はほんのおまけのつもりで入れてくれたもののようですが。この放送はすでに3月に終わっていたらしく、日本ではもちろんみることは出来ませんでした。EISENBAHN-ROMANTIK(鉄道のロマン、とでも訳するのでしょうか)と題するシリーズものの一つで、全ドイツに放映されました。この文章の筆者の名前がないので確かなことはわかりませんが、キャスターのフォン・オルトローフさんの書かれたものではないでしょうか。大井川鉄道を中心に日本の風物や人に触れた取材の様子を、3ページにわたって美しいドイツ語でつづられています。
 
 かなり長い文章なので全部を訳してご紹介できないのは残念ですが、(私のまずい日本語のほうが多分ぶちこわしになる)総じてこの「日の昇る国」の訪問は、彼らにも大変忘れがたい想い出を残したようです。それにしても私も何度かいったはずの井川鉄道にこんな美しい風景があったのか、とびっくりするようなすばらしい写真がトップに掲げられています。もう一度井川鉄道にいこうか、と思っているほどです。写真も文章もいかにもドイツ人らしい視点で書かれていて、C11はドイツの24型に少しばかり似ている、という記述にもなるほど、と思わされました。

 このEISENBAHN-ROMANTIKシリーズは鉄道の素晴らしい部分だけでなく、陰の部分も取り上げているようです。時刻表が改正になるたびに姿を消す路線、そればかりでなく、それにまつわる鉄道模型会社や、鉄道模型店の生き残りをかけた闘いなども番組の予定欄に書かれていて鉄道を夢物語ばかりではなく、かなり多面的にとらえようとしている番組なのだなあ、という感想を持ちました。


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Akira

Eisenbahn-Romantikのパンフレットを良くお読みいただき、お察しの通り「おまけ」としてお送りした私としてはとても嬉しく思います。
ちょうど私がドイツへ留学中にやっとの思いでテレビを購入したのが大学へ入学し、ベルリンの壁が崩壊した時でした。テレビの到着が遅れ壁の崩壊そのものは翌日の新聞で知りました。当時カールスルーエに住んでいた私は、3局しかなかったテレビ放送の1つにSWRがあり、毎週このEisenbahn-Romantikを楽しみにしていました。私が居た頃というのはテレビの世界も急激に変化を遂げていた時代で、その後ケーブルテレビの全国的な広まりで、受信チャンネルが一気に数十局になったのを憶えています。但し、鉄道番組はこのSWRのEisenbahn Romantikだけで、毎週モデレーターのv. Ortloffさんの「Hallo liebe Zuschauer...」と最後の「Tschuss, bis denn...」のいつもの同じセリフは私の頭に強く印象づけられています。その彼とは昨年の縁で今ではお互いを良く知る仲となりました。毎週違った切り口で様々な番組を見せてくれているプログラムですが、私のドイツの鉄道知識もここから受けたものも少なくないです。日本でもようやく鉄道が見直されてテレビ番組も増えてきましたが、やはりEisenbahn Romantikのように長く親しまれる様になって欲しいものです。
by Akira (2007-05-05 18:10) 

klaviermusik-koba

ドイツはこのように番組をパンフにして、視聴者にみてもらう努力を怠らないようですが、日本のTVではそれほどの熱意がみられないように思います。そのためあとになっていい番組を見落とした、と後悔することが多いです。akiraさんのおかげで時折知らないニュースがもたらされるので私は有り難い、と思っています。
by klaviermusik-koba (2007-05-06 09:21) 

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