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発展途上国人 [ピアノ音楽]

 ある知り合いの人と小田急の車内で偶然会った。雑談をしているうち、私はあさってからオルガンの講習会に行くのだ、と話したら、相手は私の性格をよく知っている人なのでそうびっくりもしないで、「へえ、あなたは、いつも新しいことに挑戦している発展途上・・・・」とまで言いかけて、この表現はまずい、と感じたらしく、いきなり黙ってしまった。察するに「発展途上国」というイメージは私に対してマイナスイメージに伝わるのではないか、という思いやりからかも知れなかった。

 まあそうであろう。70を過ぎた人間に向かって「発展途上」云々、は相手によっては失礼に当たる言い回しかも知れない。でもその場の雰囲気からして、私はほめ言葉、と受け取った。これからオルガンをはじめるのだから、発展途上どころか、ことオルガンに関するなら私は原始社会人間なのだ。それを「発展途上国」並に持ち上げたのだから、ご本人はけなすつもりはなかったと思う。「発展途上国人」。気に入った。私はいい気分で電車を降りた。ピアノに関してももちろん「発展途上国人」であり、死ぬまでそうありたい。


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