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シュトラウスのワルツ4台ピアノ版 [ピアノ音楽]

出来たぁ!「美しく青きドナウ」ピアノ4台用編曲。まあこれは特殊な目的に書いたので、実際ピアノを4台コンサート会場にそろえるのは、いつでも出来るわけではないからやはり需要は限られよう。

編曲するうえで難しいことは何もなかったが、よく編曲ものにある安易な方法、例えば、弦楽器の刻みを、ピアノに移すとき、トレモロやトリルにするなどは極力さけた。管楽器の長い引き延ばしの音符をそのままにしておく、(ピアノの音は管楽器のように長く伸びてくれない)といった事をどのようにピアノで処理するかはリストのピアノ編曲がもっとも良いお手本になる。ピアノで弾くトレモロ、トリル、グリッサンドといったやり方は効果的に使えば素晴らしい効果を発揮するが乱用すべきでない。

 ラヴェルの「水の精」ピアニスト泣かせの右手の弾きにくい32部音符、これを全部普通のトレモロに置き換えた状態を想像してご覧なさい。弾きやすくはなるが、途端にこの効果は通俗的なものと化してしまう。逆にこの音型をオーケストレーションするにはどうするか、でその編曲者の能力は決まる、といってよい。編曲という作業は意外と奥が深い。またおもしろくもあるのだ。


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