デジタルピアノ

昨夜、表参道のカワイサロンのコンサートに東京近郊ばかりでなく、遠路はるばる（名古屋や大阪や九州まで）お運び頂いた方々、有難うございました。何しろ実験的な試みなので、こちらからお誘いしておいて、もししくじったら申し訳ない、と思い、あまり積極的な宣伝活動もしなかったのですが、ありがたいことに札止めをするくらいの満席になりました。

プログラム前半の連弾はごくありふれたものですから、これはまあいいとして、問題は後半。本番直前まで、どのフーガにどのレジスターを当てるか、音量の変化をどうするかで悩みました。とうとう最後の曲は手が足りなくなって奈良さんにレジスター係りに出動してもらう羽目になりました。

レーガーはとうとう最後のつめまできちんとやっておく時間がなくなって、じつは私は少々ポカをやったのですが、そのときの彼女のとったとっさの対応の見事さといったら！　私は舌を巻きました。しかも彼女はこの楽器に触るのははじめてなのに・・・。それはともかく、私は最近の電子ピアノの進化にはびっくりもし、まだまだ私が考えつかないような利用法もあるのではないか、これを単なるピアノの代用品としておくにはいかにも惜しい、と思いました。ついでながら、この日は電子ピアノとアナログのピアノを練習、本番を含めて８時間くらいは弾いていたことになります。さすがに年寄りにはこたえました。でも面白いと、つい時間のたつのは忘れてしまうものです。