あるピアノリサイタル [ピアノ音楽]
意欲的なコンサートをつづけているA さんのピアノリサイタルが昨夜あった。この日のプログラムは前半がベートーヴェンのハンマークラヴィア、後半がブラームスの歌曲と最後に「Liebeslieder 」という、とても大変だが一風変わったプログラム。演奏ももちろんよかったのだが、正直、わたしはこのプログラムではハチャメチャになりそう、と予想していた。しかし結果は全体の流れは実に自然な流れで、これでよかったのだ、と納得させられた。
Hammmerklavierはこれまでの彼女の中で最高で出来だったと思う。プログラム最後のLiebesliederは私も最後に第2ピアノで少し顔を出したのだが、この曲がこんなに気品を持って美しく演奏できたのは私の経験ではじめてだと思う。(といってもこの曲はこれまで3度くらいしか弾いていないのだが)今回は少し発想を変えて、曲全体を一つの流れととらえ、アンサンブルのやり方も、歌手に全部お任せ、というやり方をやめた。歌手もピアニストもなるべく等質の音を出すことを心がけたのがよかったのかも知れない。
当日いただいた花束のなかにこんなめずらしいバラがあった。青いバラを作ることが出来たらノーベル賞もの、といわれた時期もあったが,いまや、青はもちろん1輪の花にほとんどあらゆる色が混在する、というもので、少なくとも私はこれを見るのははじめてでバイオテクノロジーもここまでやるか、とびっくりもし、その美しさにしばし見ほれた。
2008-07-10 08:41
nice!(1)
コメント(4)
トラックバック(0)
ありがとうございました。
空想の世界。
もしも、ブラームスがベートーベンのマネをして第九のようなものを書いたら、あんな風な4楽章シンフォニーに歌曲+Liebesliederみたいな5楽章にしたかも・・・・と。
今回のプログラムはウィーン中央墓地に眠る、ベートーベンとブラームスに捧げるつもりでした。
ブラームスシリーズから大きくはずれたつもりは実は私だけ、ないのです。
あーーーー、どうしてこう悲現実的な思考なんでしょう。
いずれにしても、大変な一晩でした。
この写真のバラ、花びらを触ってみました。とても肉厚のしっかりとした花で感激しました。こうして写真でもう一度見ることが出来てとても嬉しいです。
ありがとうございます。
by ake_i (2008-07-10 19:08)
お疲れさまでした。ブラームスの偉大さが改めて認識された一晩でした。遅ればせながら大変ご馳走になりました。すごいご馳走だったからオーストリー行きの旅費に影響がでたのではないか、と心配しているところです。
ピアノはいつやめても誰も困らないけど、こんな面白いもの世の中そうないと思います。
by klaviermusik-koba (2008-07-11 08:45)
ふたたび・・・・
「スキなこと日記」so-netのブログを検索すると、当日いらしていたかたの記事がのっています。da-kuraさんという方です。
最後、全員集合の写真が掲載されていて嬉しい。
検索するときに「スキ」を「好き」にすると出てきません。
よろしかったら、ご覧になられてみてください。
私は、明日からガソリンを使わない徒歩と電車だけ。リュック背負って山に行きます。主人が勤める関係の保養所です。きっと温泉で寝るでしょう・・・
by ake_i (2008-07-11 09:14)
山歩きですか、いいですねえ。天気がいいといいのですが。温泉もたくさん楽しんできてください。da-kuraさんの記事、時間のあるときゆっくり見せてもらいます。
by HK (2008-07-11 09:40)