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難波はやはり「難波」か? [旅行]

 近鉄と阪神がつながって直通運転をはじめた、というので、近鉄特急「アーバンライナー・ネクスト」で難波に向かってみた。東京でいえば地下鉄をはさんで私鉄やJRが乗り入れしているのは今どきめずらしくも何ともないが、関西ではこれも30年以来の悲願、ということで話題を呼んでいる。

 例によって「アーバン」は名古屋から快適に走り、難波に定時に到着した。でもびっくりした。終着駅だからホームは誰もいないと思ったところが、三宮方面へ行く客で休日ということもあろうがごった返しているのだ。まともにホームに降りられないくらい。特急の終着ホームと、阪神直通のホームが同じ、ともかく下りホームが片側1線しかない。短時間の間に特急は回送しないとあとがつかえている。でも特急客はホームが混んでいてなかなか思うようにおりられない。さらに追い打ちをかけたのがこのアナウンス。「次の奈良発三宮ゆきは後部の4両は尼崎できり離しをします」のアナウンスに「え〜」という声があがり、大慌てで大勢が前に移動するから、真ん中でウロウロしている私は突き飛ばされそうになる。もう1ヶ月になるがこの混乱ぶりはまだ鉄道側も乗客も慣れていないとみた。
 
 複雑きわまる列車運行に狭いホームが一つしかないのだからこの混乱は当然であろう。直通に際して難波駅は基本的になにも改造されていないみたい。「難波」という土地の名前は、多分、昔船着き場で、波が高くて船をつけるのに難儀したからこの名が付いた、と聞いたことがある。別名「浪速」(なみはや、もしくは、なにわ)という地名もこれに関係があろう。昔も今も難波は依然として人の「難波」でありつづけているのではないか。

IMG_0207.jpg
前面すべてガラス張りの広々とした展望室を兼ねた「アーバン・ネクスト」運転室。他に例を見ない。ここには子供はもちろん、大人の訪問客も絶えない。運転手にはプレッシャーであろうが)
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江州石亭

先日来の一連の近鉄噺を楽しく、懐かしく拝見させていただいておりました。

>関西ではこれも30年以来の悲願

40年以上前にも「西九条から南に伸びたら便利ええのになぁ」という声を
子供ながらよく耳にしました。
途切れた西九条駅のホームはまるで悲鳴のようでさえありました^^
この辺りに棲息しておりましたから、千鳥橋から西九条まで延びた当時で
さえ地元では大盛り上がりだったことを覚えています。

by 江州石亭 (2009-05-05 22:15) 

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