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オルガン講座 [ピアノ音楽]

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約3時間あまりの時間を使って,大学院ピアノ専攻生のオルガン・ゼミをやることになった。演奏部を通じてまずオルガンの使用許可について交渉し,担当のオルガンの先生である荻野先生の指導監督のもとでならよろしい,というお墨つきを得た。大学院のピアノ学生と,見学をされる先生がたや、もぐりの付属高校生も含めて,かなりな人数になった。

まず,教室で小一時間,私がオルガンについてピアニストが知りたいであろうと思われる内容を概略説明し,それを荻野先生の補足,訂正説明をして頂く,というやり方をとった。ついで全員オルガンの設置されている前田ホールに移動。オルガンの演奏台は以外と広く,10数人はなんとか乗れる。ただ,オルガンの構造,仕組みの説明は楽器の裏側に回らなくてはいけないので,こちらは狭く,4人づつくらいしかはいれない。荻野先生は同じ説明を4回しなければならない羽目になった。

学生にとっては見なれたホールだが,間近で見る16フィートの巨大なパイプ群にまず全員圧倒されたようである。一通りのストップの説明のあと、バッハの「トッカータとフーガ」など使ってをすこしづつではあるが全員体験することになる。最初の学生がこわごわ鍵盤に触ったとたん,ホールをゆるがすような轟音が響き渡って腰を抜かさんばかりだったが,だんだんなれてきて,普段ピアノで何気なく弾いている減7和音の強烈さも実感できたことと思う。ピアノで不協和音の意味を分かってもらうのはなかなか難しいが,やはりピアニストはこういう体験をするべきだと思う。

普通の音楽大学ではピアノの先生とオルガンの先生がペアでオルガンのゼミをやるなどというのはまず不可能な試みであろう。そもそもピアノの先生にそんな発想は思い浮かばない。洗足学園、という発想の柔軟なところだからこそ、私の希望も叶えてもらえたのだと思う。学生にしてみれば、彼らは高い月謝を払っているのだからそのくらいの役得はあってしかるべきだと私は思っているのだが。来年もできることならまたやりたい。


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コメント 6

れいこ

今年も白川町に7月18〜20日行って来ます。

今回は更ちゃんと真君で、パッヘルベルのカノンを合奏させようかと企んでおります。
もちろんオルガンとヴァイオリンで。
(まだ編曲できていませんが…)
by れいこ (2009-06-22 11:02) 

klaviermusik-koba

あ、いいねえ。楽しんできてください。ヴァイオリンとオルガン、というのは相性がいいからいい合奏になるでしょう。パッヘルベルを自分で編曲する、というのもいいねえ。

神岡鉄道のがッタンゴー、面白そう。いっぺんいってみたい。でも自転車どうするの?現地で借りられるのですか。
by klaviermusik-koba (2009-06-22 16:06) 

れいこ

ガッタンゴーの自転車は現地で借りられますよ、詳細はこちら
http://www.hida-tourism.com/feature/ftr_category2_1.php

普通車と電動アシスト付き自転車が選べます。真夏だとトンネルの中のひんやり感はたまらなく気持ちが良いでしょうね(真っ暗ですが)私ももう一度乗りたいくらいです。
by れいこ (2009-06-22 19:40) 

klaviermusik-koba

ありがとう。でも帰りはどうするの?
by klaviermusik-koba (2009-06-22 21:58) 

れいこ

奥飛騨温泉口駅~神岡鉱山駅の5~6キロの区間を自力で往復します、神岡鉱山駅で係の方が自転車をトロッコごとジャッキアップして反転してくれます。
行きはほとんど下りこう配なのでラクチンですが帰りは登り勾配なので頑張って自転車を漕ぐ必要があります。
電動アシスト付き自転車なら往復ともラクチンだと思います。
「もっと先まで行けないの?」と敦則さんに聞いたら「神岡鉱山駅の先には5キロほどのトンネルがあるので無理だろうね」と言っていました。

廃線になった鉄道の線路は保守管理ができないので、神岡鉄道もご多分に漏れず近々撤去される運命にあるそうです。神岡の街中を横断する鉄橋が耐震工事も何も施されていないので本来ならすぐにでも撤去しなければならないらしいです。

行かれるのならお早めに!高山から近いので、いつでもご一緒しますよ、良かったら声を掛けて下さい。(敦則さんの職場からは車で5分です)
by れいこ (2009-06-22 22:54) 

klaviermusik-koba

面白そうだから一度廃線になる前に行っておきたいと思っています。そのせつはよろしく。
by klaviermusik-koba (2009-06-23 11:50) 

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