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冨士素子ピアノリサイタル [ピアノ音楽]

 ピアノコンサートのたぐいは、ときおり出かけるものの、ブログは批評欄ではないし、結果に不満がある場合、日記としても個人的に悪口を書くことになるからはた迷惑にもなる。思案したあげく、結局書かないで終わることが多い。でもこれは記録として残しておいた方がいい、と思う。

 表参道の「パウゼ」はピアニストにとって音量をコントロールしつつしかも過不足のない表現を目指すのはやさしくはない。しかもこれは教室で生徒に教えられるものではなく、結局は本人の耳次第、というしかない。プログラムは:
Caproccio(小銭をなくした怒り) Beethoven
6つの変奏曲 Op.34
Sonate Op.31-2
Sonate Op.120 Schubert
ウィーンの夜会     Schubert=Liszt
Funeral Liszt
というどちらかといえば地味なものだが、彼女の演奏は特別変わったことや、過激なことをやるでもなし、自然な表現でこれだけの豊かな音楽を表現できる演奏会もめずらしい。シューベルトのソナタのような、中学生でもよく弾くが、ほとんどの場合、全く音楽にすらなっていない曲をこれほど高度な内容の演奏ができるのは大変なことだと思う。聞いておいてよかった、と思った一晩だった。
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ake_i

こんにちは。
聴かせていただきたいプログラムです。
私は、自分の演奏会後、あちらで国際ピアノコンクールというものを一次予選から本選会まで全て、聞いておりました。
課題がベートーベン、そしてシューベルトが必ず入っているものでした。
とても勉強になりました&楽しかったです。
そしてこちらのブログのプログラムをみて、あらためて関心を持ちました。
by ake_i (2009-09-05 19:59) 

klaviermusik-koba

こういうプログラムはかえって難しいのでそのひとの問題点があらわになります。でも本来自分でいい音楽をもっている人にとっては、一番居心地のいいレパートリーではあるのでしょう。人それぞれ、レパートリーそれぞれ。
by klaviermusik-koba (2009-09-06 11:04) 

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