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尖閣諸島問題(3) [政治]

 5つの「あ」という要諦があるのだそうである。

1、当てにせず 2、あきれず 3、あわてず 4、あせらず 5、あきらめず

古くからから中国人と深い付き合いのある商社の人の、中国人とつきあう上での心すべきこと、ということらしい。なるほど、と感心した。今回の騒動で民主党の対応はどうだったか。これら5つの項目のうち、きちんと押さえて行動したことがいくつあったか。私は甘く点を付けても一つくらいしか実行していないのではないかと思う。そして、とくに今回の場合大切だと思ったのは「2」の「あきれず」である。奇想天外な発想をする、ということに日本人は苦手であり、前例に従う、のをよしとする文明には中国の発想をなかなか理解することができない。
 
 古くからつきあっている日本商社は勿論、ヨーロッパの商社でもこういう中国人の特性を充分理解した上でうまく仕事を運んでいるようなのだが、日本の政治家、なかでもM外務大臣などは、今回、日本のやり方に従って粛々と、あるいは国際上の「常識」にしたがって、やった結果がこの有様なのである。前のブログで私が不用意に「巨竜の尾を踏んだ」と評したのもこのことなのだが、政治家、とくに外務大臣という人が中国に対して日本の商社がとっくに実行していることも知らず、正攻法で中国と対したことが何もかも台無しにした。政治家はもっと老獪でなければならないのだが、あまりに若すぎる。民主党は政権党としてまだ若いのだから仕方がない、といっていられる場合ではないのだ。

考えれば何も相手が中国人でなくとも、ふだん何事にたいしても必要な心構えなのかもしれない。

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コメント 4

abe

kobaさんこんにちは。

確かにM大臣は空回りだったと思います。中国は大臣に危機感を抱いていたので、当然の結果だったのかもしれませんね。
若さゆえの焦りといってられませんが、鉄ちゃん同士ということで長い目で見て行きたいと思います。

大臣が変わった途端に床材の指導が、鉄道業者に入ったのは偶然でしょうかw

by abe (2010-11-16 20:04) 

klaviermusik-koba

民主党政権は以前からの国際間の密約をまったく把握していないのですね。中国はそもそも日本の北方領土に関しては日本支持だったのです。それが急にメドベージェフ大統領訪問、ということは中国が北方領土不支持に回った、ということでしょう。民主党のやること、いちいちへまばかり、もう愛想がつきた、という感じです。
by klaviermusik-koba (2010-11-17 08:57) 

abe

こんにちは。
なるほど大変勉強になります。
官僚も教えてあげればいいのにね~w
それよりまた政権が変わるかもしれませんね。
by abe (2010-11-17 20:15) 

klaviermusik-koba

政治主導はいいけれど、それには官僚より政治家の方が頭がよく、知識も豊富でないとあのざまになるのですね。

でもヤワラちゃんみたいなひとが「にわか」政治家として活躍しても昔から知識と経験を重ねてきた人にかなうわけないのです。国民もすこし利口にならないとねえ。
by klaviermusik-koba (2010-11-18 12:21) 

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