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ショパンコンクール余話 [旅行]

 ショパンコンクールを鑑賞する日本人のためのツアー会社はいくつかあって、今回も無事全員目的を果たして帰国した。ところがこの裏でじつはトラブルが発生し、下手をすると全員行けない可能性もあった。

 社会主義国以来、ポーランドでは「ORBIS」(オルビス)という団体が資本主義社会になっても民営会社として継続し、観光業務をすべて取りしきってきた。ところがショパンコンクールの直前だかに、このオルビスが倒産した、というのである。(計画倒産、という噂もある)内部の一部の人間がチケットを全部持ちだした、とか色々な噂はあった。最大の問題は日本のツアー会社はホテルの料金をオルビスに払い込んだのにホテル側は金を受け取っていない。したがってツアー会社はホテルに別に改めて料金を支払わなければならない、という事態が発生したらしい。

 私を含め、何も知らない参加者は日本のツアー会社の行き届いたアレンジのおかげでポーランド旅行を楽しんだが、ツアー会社はかなり膨大な赤字を余儀なくされた、と聞いている。日本のツアー会社はその時点で事情を参加者に説明をし、ツアーを取りやめる、という選択肢もあったはずだが、何とか必死でツアーの顧客を失望させないように損失覚悟できりぬけたサービス精神は大変なことだ。顧客の信用を重視するためには、社員は胃の痛くなる日々の連続だったに違いない。
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