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中国新幹線の事故(3) [鉄道全般]

 事故それ自体より,政治問題、社会問題化の様相を呈してきた。限られた情報だから正確な判断は下せないと思うが、ATCは当然設置されているとして、あれ?と思ったのは赤信号を間違えて青信号を出した、ということだ。そもそも200キロ以上の高速列車には視覚確認による「赤」「青」というシステム自体がなじまないはず。新幹線には信号機などというものは列車の運転台から目に見える形では線路上に存在しない。

 当時列車も110キロくらいで運転していたというから、事故区間の信号システムとしては新幹線対応ではなく、せいぜい在来線の山手線などと似たようなやり方なのではないだろうか。もしそうだとすれば当然信号の見落とし,信号そのものの誤作動ということもあろうが、それでもATCは作動するはずである。

 以前,東京でもあまりにATCが作動しすぎてわずらわしいので山手線などで運転手がATCをオフにして運転していたことが問題になったことがあった。事故を起こした区間は高速列車と在来の通常の列車が混在して運転されていたのではなかろうか。もしそうだとすれば複雑なシステムが混在したことが事故を招いたのかもしれない。だがこのやり方は秋田新幹線、山形新幹線はもとより、標準軌のほかの外国では同じ状況にある。他の国では起こっていないことがなぜ中国だけで起こったのか?  ICEと市電が同じ線路上を混在して走る,というドイツでもこんなトラブルは聞いたことがない。ドイツでも雷など日常茶飯事である。 (札幌)

 

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